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Canonの使いやすいエントリーモデルといえば「EOS Kiss」シリーズ。そして操作性をミドルクラスにバージョンアップさせたモデルがEOS 8000D / 9000Dのプレミアムエントリーモデルのシリーズですね。2017年4月、僕はもう我慢ができずにEOS 9000Dを購入してしまいました。
でも後悔はしていません。だって使っていてマジで最高なことばかりだから!
Canon EOS 9000Dを購入してちょうど一ヶ月と少し経ったので、連写の性能・画質・操作性などすべてを徹底的にレビューしていきます。
Canon EOS 9000D とは?
9000Dは2017年4月に発売された、現在Canon最新の一眼レフ。「プレミアムエントリー」というジャンルなのでエントリーモデル(Kiss系統)とミドルモデル(80D)の間に位置するようなイメージですが、性能としては正直ミドルモデルと同等か見方によってはそれ以上と考えられます。
率直に優れているなぁ・・・と感じる部分として、画質はもちろん、動画の性能・Bluetoothでの接続・AF性能の3つが特に進化したように感じました。
重さも500gをきっているので、かなり軽く感じます。肩液晶や水準器などの、ミドルクラスモデルの装備を積みながらこの軽さなので、もうその時点でお得に感じますね。
ちなみにEOS X9iと9000Dの性能差はほとんどないのですが、このミドルクラスの操作性を考えると1万円出しても9000Dがほしい!となりました。見た目もかっこいいですしね。
9000D / Kiss X9i | 8000D / Kiss X8i | EOS 80D | |
有効画素数 | 約2420万画素 | ||
センサーサイズ | APS-Cサイズ | ||
映像エンジン | DIGIC7 | DIGIC6 | |
AF観測点 | 45点 | 19点 | 45点 |
ライブビューAF | デュアルピクセル CMOS AF方式 |
ハイブリッド CMOS AF III 方式 |
デュアルピクセル CMOS AF方式 |
ISO感度 | ISO100~25600(拡張で51200) | ISO100~12800(拡張で25600) | ISO100~16000(拡張で25600) |
Wifi | 802.11b,g,n | ||
Bluetooth | ○ | × | |
連続撮影速度 | 最高約6.0コマ/秒 | 最高約5.0コマ/秒 | 最高約7.0コマ/秒 |
大きさ(幅×高さ×奥行き) | 約131.0×99.9×76.2 | 約131.9×100.9×77.8 | 約139.0 × 105.2 × 78.5 |
重さ(本体のみ) | 約493g(X9i:485g) | 約520g(X8i:510g) | 約650g |
あ、そうそう、6月末までの購入でマンハッタンポーテージのカメラバッグがもらえます。結構しっかりとしたつくりになっている模様で、これだけでもEOS 9000Dを買うくらいの価値があるな~という感じです。
カメラバッグも届いたらすぐにレビューしますね!!
まずは9000Dの操作性をレビュー
以前僕が使っていた一眼レフはこちらのCanon Kiss X4というモデル。もうかれこれ7~8年くらい前のモデルなので現在のKiss系統とも操作性はちょっと違うのでしょうが、やはりEOS 9000Dの操作性とは大きく違いますね。はじめは迷いました。
ただ今となっては9000Dのほうが圧倒的にいじりやすいですね。すぐに慣れるのでご安心を。
人差し指あたりのダイヤルと親指のダイヤルの2箇所でF値やシャッタースピードなどをすばやく細かくいじれるので、以前よりも露出のミスなどが大幅に減りました。すぐに肩液晶で確認ができるのも便利ですしね。
一点、先に難点を言えば、別売りのバッテリーグリップがEOS 9000Dから廃止になりました。ミドルクラスを使っている方なんかはバッテリーグリップを使っている方も多かったかと思うので、残念に思っている方も多いのかもしれません。
ちなみに僕は今まで使ったことがなかったのであまり不便さは感じていませんが・・・
AF周りの操作性はミドルクラスそのもの
オートフォーカスはシャッターボタンを軽く押したとき(従来と同じ)でもできますが、親指でいじれる部分にAFボタンがあるので、ここは好みで設定できます。
AF性能については細かく後ほど説明しますが、上部にはAFモードの切り替えボタンがあり、ファインダーをのぞいたまますばやく、様々な設定にアクセスできるようになっています。
バリアングル機能の追加・連写の性能もすばらしい
以前からほしい!と思っていた機能がこのバリアングル機能。自撮りをするときはもちろん、アングルを変えて撮影したいときなどにもめちゃくちゃ便利です。
困った時にあると便利な機能のNO1かなぁ・・・と思いますね。
続いて連写の性能について。
ドライブモードでは最大6枚/秒で撮影できる高速連写モードやセルフタイマーが自由に設定できるようになっています。
単純な連写性能として6枚/秒というのは前モデルの8000Dが5枚/秒だったことを考えると微妙なアップグレードのように思えますが、連続撮影可能コマ数がEOS 9000DではRAWで27枚、RAW+JPEGで23枚となっています。以前のモデルがRAWで8枚、RAW+JPEGで6枚までとなっていたので、これはめちゃくちゃ大きな進化ですね。
僕は普段はRAW+JPEGでしか撮影をしないので、連続撮影可能コマ数が少ないとかなり不便だったと思います。今は全然困ることはないですけどね!
初心者でもいじりまわせるようなディスプレイ表示
ディスプレイの設定・表示機能もかなり進化していて、撮影する方の熟練度に併せて表示レベルを「やさしい」「標準」で変更できるようになっています。
簡単モードの場合は画面が白メインの画面になるようですね。結局僕は通常のモードで使っていますが、初心者の方にはありがたい機能ですね。
初心者の方の「Av Tvってどんなときに設定するの?」みたいな悩みにも、ビジュアルガイドが表示されるのでより感覚的に設定を選択できるようになっています。
ディスプレイに直接移して撮影する「ライブビュー撮影」もぐっと進化しています。何よりタップでのAFがめちゃくちゃ早い。。これも後ほどAF性能のご説明のところでご紹介しましょう。
Bluetoothの操作性も超良好
やっぱりバリアングル&Bluetoothの機能はかなり嬉しいです。基本的には遠隔で撮影する時にメインでこの機能を使っていますね。前回のモデルではwifiしか付いていなかったので接続が結構困難だったという話ですが、EOS 9000Dではボタンを1~2個押すだけですぐに接続ができます。
僕なんてブログのために三脚を立てて自撮りしなくてはならないこともあるので、「うわ、ピントが合ってない・・・」なんて状況を回避できてマジで重宝しています。
もちろんリモートのライブビュー撮影だけではなく、撮影した画像をすぐにスマートフォンに送ることができるので、インスタグラムやツイッターなどに画像をすぐにアップしたい時にも便利ですよ!
操作性などについて、ざっというとこんな感じでしょうか。ここから細かい性能などを見ていきましょう。
9000Dの一番のウリ!AFの性能についてみてみましょう
EOS 9000DのウリといえばAFの性能でしょうね。観測点が45点となっているのAF性能は,、ミドルクラスの最新モデル EOS 80Dとまったく変わりがありません。そのくらいオートフォーカスは早いです。
測距モード・AFモードも大幅に進化している
測距モードが一点選択・範囲選択・自動選択のほかにラージゾーンAFというのが追加されています。縦に3分割したうちのどこにピントを合わせるかが調整できますね。
AFのモードについては前モデルと変わらずワンショットAF・AIフォーカスAF・AIサーボAFの3種類ですが、使ってみてすぐにわかるくらいAIサーボAFが進化しています。以前は使い物にならなかったAIサーボAFが使えるようになったことで動く被写体をより正確に写真に収めやすくなりました。
ライブビュー性能がビビるくらいアップしている
ライブビューの撮影もビビるくらい性能アップしています。初心者の方はこちらのライブビューの方が撮影が圧倒的に簡単なのではないでしょうか。だってタップしたところにすぐにフォーカスを合わせられるんですから。
実際どのくらい早いのか・・・を動画にしてみました。
どうでしょうか!かなり早くないですか?ディスプレイのタッチ感度などもかなり良好なので、すぐさま撮影したいというときにも願いを叶えられるくらいのライブビュー性能になっています。
夜でも撮影してみましたが、暗いシーンでもかなりAFは正確になっているような印象を受けます。以前のKissでは暗いとピントが本当にあわせづらかったのですが、EOS 9000Dにしてからはかなり改善されたのを感じますね。
動画性能もめちゃくちゃ良いです。
普通に写真の方の画質などは実写でレビューしていきますが、正直今回のEOS 9000Dで一番進化にびっくりしたのは動画かもしれません。
そのくらい動画の性能がアップしています。まぁもともとKiss X4で動画を撮影していたからというのもありますが・・・以前の8000Dよりもやはりアップしているのがわかります。
実際にみてみましょうか。(この動画でわかるのかどうか・・・)
EOS 9000Dはフルハイビジョン60p、高速・高精度AFを実現するデュアルピクセル CMOS AFの搭載で相当進化しています。先ほども言ったようにAIサーボAFの性能も大きくアップしているので、プロ並みの高画質動画を取ることもできますね!
手ブレ補正・タイムラプス・HDR動画機能など盛りだくさん
手ブレ補正もめちゃくちゃ優秀です。実際、通常のモードでもかなり手ブレは抑えられているような気がしますが、追加で動画電子ISが設定できます。いわゆる電子的な手ブレ補正の方法ですね。
カメラのブレを5軸(水平回転補正、縦回転補正、回転軸補正、左右補正、上下補正)で補正してくれるので、手ブレがきになる時にはかけておく方が良いと思います。望遠モードなどで撮影する時には「強」モードにしておくとより強く補正がかかります。
実際に「強」モードで使ってみるとジンバルで撮影しているみたいな感覚になります。笑 ただし、あくまで電子的に補正しているだけですので、撮影の範囲は少し狭くなってしまうのでご注意を。
植物の成長や日の出など、ゆっくりと変化する被写体を、撮影間隔と撮影回数を設定して撮影するだけでフルハイビジョン動画として記録することができます。・・・すごない?
しかも毎回露出を自動で検出して補正したりとかもできるみたい。一回くらい三脚を立てて夜明けをとってみようかな・・・
最後はHDRでの動画撮影。通常の動画では白飛びしてしまいそうな部分を補正できます。
引用:http://cweb.canon.jp/eos/lineup/9000d/feature-movie.html
公式の画像でもありましたが、これがわかりやすい。30fpsでの撮影になるのでちょっと滑らかさは劣りますが、場面によってはめちゃくちゃ重宝しそうな機能ですよね!
こんな感じで動画はめちゃくちゃ進化しています!!実際に僕がいじっていても「あ、動画が確実に変わった」と感じるくらいなので、もし9000Dを手に入れたらまずは動画でもぜひ活躍させてほしいです!
EOS 9000Dの画質について実写レビュー
お待たせしました!いままでEOS 9000Dで撮影してきた写真についてレビューしていきます。(今までのEOS 9000Dの写真は全てSonyのRX100 Ⅲで撮影しました。)
まず個人的な感想ですが、やはりCanonは色が鮮やかな印象です。緑やオレンジなどの発色は確実に良いと思います。なので風景とかに向いているかも。それは9000Dも同じですね。
少し設定をいじるとポートレート側も結構いい感じにふわっと撮影ができますね。
ダイナミックレンジの広さは驚き
ダイナミックレンジはかなり広いな〜という印象があります。
iPhoneなどのレンズでは明るい部分は白とびしてしまったり、黒い部分は黒潰れを起こしてしまうことが多いのですが、EOS 9000Dはそのようなことが少ないように感じます。
実際に撮影してみるとこんな感じ。
こちらは浅草の写真で、空とお寺の部分との明るさには大きく差が出ています。それでも空は潰れることなく、細かな雲の形までしっかりと目で確認できますね。写真右下の部分も黒潰れを起こすことがなく、しっかりとディテールを描ききっている感じがしますね。
実際にこのようなディテールはフルサイズには劣ってしまうことが多いのですが、APS-Cでもここまでいけるんだなぁ・・・と感じさせてくれるような写真となっています。
・・・もっといい写真があれば、またご紹介しますね・・・
高感度性能もかなり上がった
高感度の性能は結構驚くところが多いです。Canonの中ではミドルクラスの一眼レフをも凌ぐ画像処理性能を持ったDIGIC7を搭載しているので、期待は大きいですね!
正直、フルサイズの一眼レフとでも遜色ないんじゃないかな・・・・個人的な感想でいえば、ISO1600まではノイズが気になる部分はほとんどないです。問題はそれ以上の時だけかな〜と思いますね。
ちなみにこちらがISO3200で撮影した画像。このくらい明るければ3200でも全然平気じゃないですか??
結構細かいディテールまで詳細に撮影できていますよね!ISO1600くらいであれば暗くてもそこまで気にするレベルのノイズは入らないです。前のEOS Kiss X4の時は800で結構ノイズが気になり始めていましたから、この進化は僕にとってはかなり嬉しいです。
さて、1600までは暗くても大丈夫ということですが、暗くなってくると少し話は違います。3200以上にすると少しノイズが気になり始めます。6400くらいまでならなんとか・・・いける!?と感じる程度で収まってくれるのですが、常用感度が〜25600だとはいえ、それ以上いってしまうともうディテールも崩れてしまいますね。
同じ画像で比較をしてみましょう!
レンズ:SIGMA 30mm / F1.4シャッタースピード:1/15 / F値:F7.1 / ISO:3200
こちらは3200で撮影した画像。撮影した時は「ちょっときびしいか・・・?」と思う時もありましたが、ネットでアップする分にはそこまで問題があまりない程度かな。ここまでがそのままの書き出しだと限度かもしれません。
同じ画像でISO12800がこちら
レンズ:SIGMA 30mm / F1.4シャッタースピード:1/15 / F値:F7.1 / ISO:12800
あれ、これもなんとかいけるかな?くらい。細かい部分はきついですが、空のところとかは結構いい感じに描画できている気がしますね。
続いて25600がこちら。
レンズ:SIGMA 30mm / F1.4シャッタースピード:1/15 / F値:F7.1 / ISO:25600
25600くらいまでになるとやっぱりぼやけてきてしまいますね〜、ディテールは保てていないかな・・・という感じ。ここまでくるとちょっとLightroomでの加工も厳しいですね・・・
それでも、12800くらいまでならギリギリいけるくらいではないですか!?まぁ普段は1600くらいまでしか使わないかもしれませんが、全然使えそうなくらいというのがわかっていただけると思います!
その他撮影した写真を何枚かご紹介。
あまり掲載しすぎると重くなってしまうので、実際に撮影した写真を数枚だけご紹介します。
こちらは目黒川の桜。全く加工していないのですが、緑色の発色がめちゃくちゃ良いですね。。やっぱり全体的に鮮やかだなぁ・・・と感じました。
この写真も結構ダイナミックレンジが広いように感じませんか?特に花びらの部分が白とびせずにギリギリでディテールを維持している感じなんか抜群だと思っています。いい感じにピンクも入って好きな写真ですね〜
さっきのISO感度の話の時にだした写真を、こちらは加工してみました。ISOは400です。
加工して少し粒子を乗っけても細かい部分はディテールを保っていますね。ちょっと沈みかけですがマジックアワーのグラデーションは綺麗ですね。。この辺は Canonが強いところなのではないでしょうか!
その他もみてみたい!という方は、浅草にフォトウォークに行ってきた記事をみていただければと思います!全部9000Dで撮影していますので!
まとめ:今のCanon 一眼レフで一番「ちょうど良い」機種
EOS 9000D、僕はマジで気に入っています。というのも、本当にちょうど良い機種なんです。
僕はミドルクラスの80Dはもともと選択肢にありませんでした。だって200gくらい重いんですもん。もっとかも。500gでさえちょっと普段持っていくには重いかも・・・と思っている僕にとっては論外です。
それに、オートフォーカス観測点は全く一緒のオールクロス45点。画像処理に至ってはEOS 9000Dの方がDIGIC 7という最新技術を使っているので、むしろ画質はいいのでは!?と思うレベル。
もちろん80Dにも他に良い点はあるのですが、Bluetoothに繋げる機能なんかも含めて、僕にとってはEOS 9000Dがベストの選択でした。他の人にもめちゃくちゃおすすめしたいです。
ちなみに6月末までに9000Dを購入すればマンハッタンポーテージのカメラバッグがもらえる「本気の写真旅キャンペーン」を実施中。僕もすでに応募しました。
今でも後悔していないこのカメラ。Canonで迷っているなら迷わずこいつでいかがでしょうか!