本日も”Webledge“をご覧いただきありがとうございます。管理人のけーすけ(@webledge_blog)です。
先日「ごめんな、9000D。ようこそ、α7RII。」でも紹介したように、前もっていた相棒の9000Dを売ってSonyのα7RII(ILCE-7RM2)を購入しました。購入して1週間。そのクオリティに感動しまくりです。
購入してからはすでに半年以上。もちろん良いところは沢山あるのですが、悪いと感じた部分も含めて、すべてお伝えできればと思います。
α7R2(ILCE-7RM2)とカールツァイスのレンズを購入しました。
今回購入したのはSonyのミラーレス一眼レフα7RII(ILCE-7RM2)。今ノリにノッているSonyのミラーレス一眼です。
僕にとって、α7R2は初めてのフルサイズミラーレス一眼。
カメラを始めてすぐの人からすると少し高価なカメラかもしれませんが、その操作性や汎用性、そしてもちろん写りも含めてその価格以上のものがある、まさに完成されたミラーレスカメラです。
フルサイズセンサーを積んだカメラとしてはかなり軽いもので、旅行などにもぴったり。
ちなみにレンズはカールツァイスのSony Sonnar T* FE 55mm F1.8(SEL55F18Z)を購入しました。こちらのレンズは比較的安価なレンズでありながら写りは最高。しかもフルサイズのレンズとしてはかなり軽量なタイプなので持ち運びも便利です。
α7R2にした理由
カメラというのは一度買うと、そのメーカーを使い続けるというのが一般的。レンズの資産なども考えると、ひとつのメーカーと添い遂げるのがもっとも賢いとは思います。
しかしながら、今回僕はCanonを離れ、Sonyに乗り換えてしまいました。理由はもちろんあって、
- 周りにSonyユーザーが多い
- Canonのフルサイズは重い
- 現像した時の色味がSonyの方が好き
という3点。やっぱり撮影できる幅を広げるためにフルサイズのカメラが欲しい・・・と急に感じたわけですが、良く旅行にいく僕にとって、重さは重要なところ。
実際に購入後の方が前のセットよりも軽くなったし画質も圧倒的によくなりました。色味も僕個人としてはSonyの方がCanonよりも好きなんですよね。JPGならまだしもRAWだと特に。
そしてSonyのα系統の中でも最高クラスのα7RIIにした理由はスペック表を見ればわかるはず。
α7RII | α7R | α7II | α7 | |
有効画素数 | 4240万画素 | 3640万画素 | 約2430万画素 | |
センサーサイズ | 35mmフルサイズ(ローパスフィルターレス) | 35mmフルサイズ | ||
ISO感度 | 50~102400 | 100~25600 | ||
AF方式 | ファストハイブリッドAF/コントラスト検出方式 | ファストインテリジェントAF | ファストハイブリッドAF/コントラスト検出方式 | |
連写 | 最大5コマ/秒 | 最大4コマ/秒 | 最大5コマ/秒 | |
Wifi | ○ | |||
動画 | 4K/フルHD | フルHD | ||
ボディ内手ブレ補正 | ◯ | × | ◯ | × |
モニター | 3.0型 約122万ドット チルト対応液晶モニター | 3.0型 約92万ドット チルト対応液晶モニター | 3.0型 約122万ドット チルト対応液晶モニター | 3.0型 約92万ドット チルト対応液晶モニター |
重量(バッテリー、メモリーカード込み) | 625g | 465g | 599g | 474g |
本体価格(新品)※Amazonでの価格で計算 | 約320,000円 | 約160,000円 | 約130,000円 | 約110,000円 |
スペック表はこんな感じでしょうか。
まず、α7R2のセンサーはローパスフィルターレスなんです。
ローパスフィルターは通常、モアレを抑えると同時に画質も落としてしまうという難点を持っています。そのローパスフィルターを削減し、画質を最高まで高めようというのがこのカメラ。そもそも有効画素数の高いα7R,α7RIIではモアレなんかは発生しにくいので、ローパスフィルターを削ってもあまり問題ないのだそう。
この時点で僕の中ではα7R・α7RIIの2択となりました。その2つで迷った結果、手ブレ補正はやっぱり必要なんじゃないかな、ということでα7RIIを選択。
しかも4K動画を撮影できるというメリットもありますし、高感度性能もやっぱり欲しい。というかなんでも欲しい。
そもそも、ここまで比較している時点で、最高スペックのものを買うべきだと思ってしまいますよね。だってどこかで妥協したら「あ、やっぱり最高スペックのものにしておけば良かった」と後悔が残りますもん。もう絶対α7RIIしかないと感じました。(現在はα7RⅢがありますが)
ちなみにα7SII・α9なんかも選択肢としてはあったのですが、α7SIIは有効画素数が1220万画素と少ないことで、スチル撮影に難があり。α9はあまりにも価格が高いのと、連写かつ電子シャッターなどの機能は僕にとっては不要でしたので除外しました!
カールツァイスのSonner 55mm F1.8を選んだ理由
こちらを購入した理由も結構明確。
そもそも軽いのが良かったというのと、使いやすさ・画質を重視するとこいつがドンピシャでした。
以前9000Dを使っていた時に使っていた単焦点レンズSigma 30mm F1.4 Artは旅行に限らず常に持ち歩いていたこともあって、換算で50mmくらいの単焦点が使いやすいのは経験上わかっていました。
実際に使ってみて見事、元から持っていたカメラよりも軽く、さらに高画質の写真を撮影できる環境が整いました。
まぁそもそもカールツァイスに憧れがちょっとったというのもあるんですけどね。
こちらのレンズについては別の記事でレビューしていますので、ぜひ見ていってください!
1週間使ってみた感想
α7R2を購入してから1週間弱。細かい機能がめちゃくちゃ多いので、完全には使いこなせていないのですが、大まかな使い方がやっとわかって来ました。
一眼レフからミラーレス一眼に変更したので、
- 電池の消耗が早い
- MFがレンズ側で変更できない(レンズによるが)
- 画素が多い分容量が重い
くらいの難点はありますが、電池はもともと2つついていますし、相当長時間の動画を撮らない限り大丈夫かと思います。
それよりも良いな〜と感じる部分の方が多いですね!いくつか感じたところをご紹介します。
夜でもオートフォーカスに頼れる
暗所のオートフォーカス性能は相当良いです。もともと持っていたEOS9000Dがオールクロス45点だったかな・・・?Canonでは世界最速AFなどとうたっていたのですが、やっぱり暗所ではオートフォーカスが遅い感じがしていました。
それがSonyα7RIIではAF爆速なんですよね〜
試しに部屋でほとんど真っ暗の中で撮影してみたのですが、被写体へのピントはバッチリ。なんなら真っ暗なRAW画像をLightroomで明るくしてみたのですが、結構細かいところまでバッチリと撮影できていました。
せっかく好感度性能も高いので、暗いところの撮影がさっとできるのは嬉しいですね〜
4240万画素はだてじゃない
α7RIIは4240万画素。今発売されているデジタル系のカメラがだいたい2000万画素程度なことを考えると、なんと画素が倍もあるのです。
ということで極端な話、広めに撮影して半分に切り取っても9000Dと同じ画素数の画像にできるんですね〜これは相当あっぱれ!
ノイズはISO6400くらいまでは余裕で使えるレベル
APS-Cとフルサイズセンサーの決定的な違いは”ノイズ”だと思います。いわゆる高感度性能の部分。α7RIIはαシリーズでもかなり感度に強い方なので、常用感度は25600まであります。
実際につかった感じ、ISO6400くらいまでは余裕の印象。
Sony α7RII (55mm, f/14, 1/800 sec, ISO6400)
この写真で6400です。JPGそのまま。全然ノイズが気にならないですよね〜!!フルサイズなのでFを10以上にするとか、夜景を撮影するとかの場合じゃないとISOをそこまで上げる機会もあまりないのかもしれませんが、いざ必要になった時にここまでノイズを抑えられるのは非常に嬉しいですね。
ちなみにさっきの画像をもう少し切り取ってみましたが、細かいディテールまでバッチリですね。Canonとの比較がうまくできないのが残念ですが、Canonよりも相当ディテールがしっかりとしているのがわかります。
9000Dのレビューを別の記事でもしていますので、ぜひ参考にしてください。
とにかく軽くてコンパクト
僕の最も推したいポイントはとにかくここ。普段からカメラを持ち歩く者としては軽さとコンパクトさってめちゃくちゃ大事だと思うんです。
とくに僕なんて前の9000Dをもっていた時でさえ重いと感じて持って出かけるのが億劫になる時がありました。総重量が1kg近くになってしまうので、そりゃちょっとな〜という感じですよね。
それがα7RIIになってよりコンパクトに、そして軽くなりました。
もちろんレンズのせいもあるのですが、だいたい100gくらい軽くなった感覚です。しかも持っている感じがコンパクトなんですよね〜
さらに3ヶ月使った感想
APS-Cレンズも十分使えるレベル
このα7RIIですが、実はAPC-Sのレンズも使えるのです。
というのも、Super35mm(APS-C)モードというのがあり、APS-Cのレンズを装着すると自動でそのサイズにクロップしてくれるのです・・・! この機能自体はα7系統の他の機種にもついている機能なのですが、問題はその画素。
Super35mmモードにすると画素が半分になってしまうようで、α7 Ⅱなどでこのモードを使うと1,000万画素程度の画素でしか利用できません。それが、α7RIIであれば単純に倍の2,000万画素で利用可能。(実際は約1,800万画素です。)
心もとなかったAPS-Cモードでの画素もこれなら十分満足できる範囲です。
この写真とかもAPS-C用のレンズで撮影しています。夜など、あかりの少ないところだとやはりフルサイズよりは劣ってしまう印象はありますが、明るいところであれば十分。
これなら2本目などはわざわざ高いレンズを買わなくても大丈夫なのでその点も嬉しいですね〜
マウントコンバーター「Sigma MC-11」を使ってCanonのレンズ資産を活用できる
Sonyのミラーレス市場はどんどん成長していて、それにつられるようにして各メーカーからアクセサリーが登場しています。Sigmaのマウントコンバーター MC-11もそのひとつで、このコンバーターがあればCanonのレンズをオートフォーカス性能そのままにSonyのミラーレスで使うことができます。
実際に僕はMC-11を介してCanonの100mm F2.8Lを活用しています。
オートフォーカスもほとんど問題なく、画質に関してももちろん問題はありません。作例はこちら。
CanonのLレンズならではのキリっと感をそのままに撮影ができていますね。
このMC-11についても別の記事でレビューをしていますので、気になるかたはぜひこちらも見ていってください。
α7R2の作例をもっと
もう少し作例をご紹介したいと思います。
先日行ったバーガーショップで撮影した写真。レンズのおかげもありますが、色がくっきりと出ていて、好きな写真。ブログ用で画質を落としてしまっているのですが、撮って出しはよく見ると細かい水滴までしっかりとディテールを保っているのがわかります。
使っているとそのダイナミックレンジの広さに驚きます。やっぱりコンパクトデジタルカメラやiPhoneでは絶対に出ない部分のディテールが出てくる。この写真も一見普通の写真ですが、空をくっきりと写しながら逆光部分の建物までしっかりと黒つぶれせずに写しきっています。
α7R2は長時間露光も優秀です。APS-C用のレンズを使って30秒露出させて撮影しています。鮮やかな色がくっきりと出ている好きな写真。APS-Cレンズを使ってもここまではっきりとディテールが出るのはさすがα7R2というところでしょうか。
ちなみにISOが最低64までいけるので、日中の長時間露光も最悪NDフィルターなしで行けたりします。カンカン照りはきついかもしれませんが。
最高の解像度で、気軽に撮影する
実際色々書いて来ましたが、買うまでにはかな〜り迷いましたね。
価格がどうのこうの・・・ってのももちろんありますけど、CanonからSonyに乗り換える時には今までのレンズはほとんど使えなくなるじゃないですか。100mmマクロのLレンズはマウントアダプターを使って利用していこうと思うのですが、SigmaのレンズはそもそもAPS-C専用なので利用不可。
そんな難点を全て排除してでも今回の一眼レフは欲しかった。結局欲しくなったら買うしかないのです・・・と周りのブロガーに散々言われて、重い腰をようやく上げて購入に踏み切りました。
でも全く後悔はしていません。むしろ嬉しさしかない。
欲しいものってやっぱり欲しい時に買わないと、意味ないんですね〜!