標準画角が50mm、中望遠といえば85mm。じゃあ135mmは?
望遠というにはちょっと短く、中望遠と呼ぶには長すぎる、中途半端な焦点距離に感じます。そういう印象もあってか、昔は135mmのレンズなんて欲しいものリストの候補にすら入っていなかったはず。なのですが、カメラを続けているとフツフツと欲しい気持ちが湧き上がって来ました。
多分きっかけは、85mmのレンズを買ってしまったこと。
このレンズですでにいい写真は撮影できて十分満足しているはずなのですが、全身を入れた写真だと少しボケ感が物足りない。135mmだとどうなるのか、試してみたくなってしまいました。
そんなこんなで今回は、僕の持っているSonyのミラーレス一眼 α7Ⅲで使える135mmのレンズについて調べて、まとめてみました。
SIGMA 135mm F1.8 DG HSM
Image:SIGMA
そもそもSony純正Eマウントの135mmレンズは、現時点で発売されていません。2018年8月現在、135mmのGMレンズが開発中との噂があるのですが、発売はもう少し先になりそう。
となるとまず最初に思い浮かぶのがこちらのSIGMAのレンズかと。
名称 | SIGMA 135mm F1.8 DG HSM |
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レンズマウント | ソニーEマウント |
焦点距離(mm) | 135mm |
開放F値 | 1.8 |
手ブレ補正 | × |
瞳AF | 利用可能 |
レンズ構成 | 10群13枚 |
絞り羽根枚数 | 9 枚 |
最短焦点距離 | 0.875 m |
最大撮影倍率 | 1:5 倍 |
最大径x長さ | 91.4×140.9 mm |
重量 | 1230 g |
フィルター径 | 82 mm |
実売価格 | 13万円〜 |
価格は10万円前半と135mmのレンズラインナップの中では低価格。レンズ自体の質感も良く、解像感もかなり良いと言う評判で、すごく気になっています。
一点、気になるのがやはりその重さ。レンズだけで1.2kgということは、本体に装着すると合計2kg程度になります。せっかくの軽いフルサイズミラーレスも鈍器に早変わりしてしまう。
とはいえ、旅行などで135mmのレンズを使う気はないので、しっかりと腰を据えて撮影することを考えるとこの重さもありかなぁと思っています。
浅い被写界深度では重要となってくる瞳AFも使いやすいとの噂なので、現状このレンズが一番気になっています。
※レンズ買ったのでレビューしました!
SIGMA 135mm F1.8を購入したのでレビューしました!最高です…!
ZEISS(ツァイス) Batis 2.8/135
Image:ZEISS
ZEISSから発売されているSony Eマウント用のレンズ「Batis 2.8/135」。キレッキレの解像感が魅力的なレンズです。
名称 | ZEISS(ツァイス) Batis 2.8/135 |
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レンズマウント | ソニーEマウント |
焦点距離(mm) | 135mm |
開放F値 | 2.8 |
手ブレ補正 | ○ |
瞳AF | 利用可能 |
レンズ構成 | 11群14枚 |
絞り羽根枚数 | 9 枚 |
最短焦点距離 | 0.87 m |
最大撮影倍率 | 1:5.3 倍 |
最大径x長さ | 98×120 mm |
重量 | 614 g |
フィルター径 | 67 mm |
実売価格 | 19.7万円〜 |
ZEISS独自のアポゾナー設計によってキレのある解像感とトロみのある独特なボケ感を得られるという話です。
ツァイスの艶感のある色表現は好きなので、かなり惹かれる気持ちはあるのですが、気になるのが価格と絞り。
開放絞りが2.8までということは多分、今僕の持っている85mmのレンズと同じくらいのボケ感となってしまうのではないでしょうか…?今回はそれ以上にボケ感を求めているので、若干物足りなさを感じます。
20万円という価格も、ほいそれと手を出せる価格ではありません。ただ、その価格からは想像できない解像感がそこにはあるんだろうなぁ…一度試したら気持ちは変わりそう。
Canon EF135mm F2L USM
Canonレンズも考慮に入れてみました。Sigma製のマウントアダプターMC-11を介して使うことができます。
今使っているほかのCanonレンズのAFも問題なく動作しているので、こちらのレンズも期待できそう。
Image:キヤノン:EF135mm F2L USM|概要
名称 | Sony Sonnar T* 135mm F1.8 ZA(SAL135F18Z) |
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レンズマウント | ソニーEマウント |
焦点距離(mm) | 135mm |
開放F値 | 1.8 |
手ブレ補正 | × |
瞳AF | 利用不可 |
レンズ構成 | 8群10枚 |
絞り羽根枚数 | 8枚 |
最短焦点距離 | 0.9m |
最大撮影倍率 | 0.19倍 |
最大径x長さ | 82.5mm×112mm |
重量 | 約750g |
フィルター径 | 72mm |
実売価格 | 9.8万円〜 |
価格は安く、持ち運びしやすい軽さは魅力的。Lレンズ独特の雰囲気のボケ感を得られるので、ポートレートで使うには結構いいかもしれません。
解像度も発色も問題ない。
のですが、なんとなく惹かれる部分が少ないんですよね。他のレンズには光る個性がある分、「普通に優秀」なこのレンズを選ぶ明確な理由が思い浮かばないのです、、
外観も、Sonyのカメラとはちょっと合わなそうですよね!
Sonnar T* 135mm F1.8 ZA(SAL135F18Z)
Image:Sony
Sony Eマウントの純正135mmレンズは出ていませんが、Aマウント用の135mmレンズなら発売されています。マウントアダプターを介してこのレンズを使うのも一つの選択肢。
名称 | Sony Sonnar T* 135mm F1.8 ZA(SAL135F18Z) |
---|---|
レンズマウント | ソニーEマウント |
焦点距離(mm) | 135mm |
開放F値 | 1.8 |
手ブレ補正 | × |
瞳AF | 利用可能(LA-EA3利用時) |
レンズ構成 | 8群11枚 |
絞り羽根枚数 | 9 枚 |
最短焦点距離 | 0.72 m |
最大撮影倍率 | 0.25 倍 |
最大径x長さ | 88×114.5 mm |
重量 | 985 g |
フィルター径 | 77 mm |
実売価格 | 13.5万円〜 |
ツァイスレンズならではの表現力はこのレンズにも受け継がれていて、発色・解像感・ボケ感なども素晴らしい”隠れ神レンズ”だという話も耳にします。
Sonyの一眼レフカメラがあまり使われていないが故に注目されることが少ないのですが、使った人はみんな良いとおすすめしてくれます。価格もそこそこ下がってきているので、今が狙い目かなぁなんてことも思ったり。。
マウントアダプターは最近アップデートしたLA-EA3を使えば瞳AFも利用可能です。あとは重さかな。マウントアダプター含めて1kgくらいなのでSigmaと似たり寄ったり。
ツァイスの表現を135mmで使えるのはなかなか興味ありです!
135mmのレンズでポートレートの深淵を覗いてみたい
今検討するならこの4本。135mmという枠を取り払えば100mm F2.8 STF GMなんかもポートレートレンズとしては候補にあがってくるのですが、やっぱり一度135mmの世界を体験してみたい。
全身をバッチリを入れて、とろりと背景をぼかしたい。
ちょっと重いけど、一回Sigmaのレンズから買ってみようかな…
結局、SIGMAの135mmを購入しました。
結局SIGMAの135mmレンズを購入しました。キレもボケ感も満足できる、最高のレンズ。
レビューしましたので、下のリンクからぜひ見ていってください!