iPhoneを含め、スマートフォンの充電器・モバイルバッテリーはどのような基準で選んでいますか?人によって可愛さ、小ささ、デザインなど、さまざまな基準があると思います。
僕の場合は充電の性能。特に充電できる速度を一番に気にしています。これって実はアンペアの値が大きく関係しているのですが、意外と気にしている人がいないのが現状。
たとえば、僕が最近のモバイルバッテリーで最も重宝しているROMOSSのモバイルバッテリーは2.1A。iPhoneについてくる充電器と比較すると倍程度の速さで充電することができます。
このように出力の大きいアンペアのモバイルバッテリーで充電すると、スマートフォンの充電速度も大きく上がります。タブレットなんかでは充電に必要な電力が大きいため、出力の強いものでないとそもそも充電できないなんてことも。
本記事では充電器のアンペアとはどのようなものなのか、そしてどの充電器を選べば良いのかなどを解説しています。
iPhone(スマートフォン)の充電器はアンペアをチェック!
充電速度に関係するアンペアとは?
A(アンペア)とは、単純に電気の流れる量のことを言います。詳しい説明は省きますが、当然電気の流れる量が多くなれば充電が早くなるというのは感覚でわかるのではないでしょうか。
充電器には「○○V」「〇〇W」「〇〇A」なんていうのが書いていますが、この3つの値には下記の関係が成り立ちます。
電力の間に成り立つ関係
発売されているスマートフォン自体の電圧(V)はだいたい5Vとなっているようなので、W(ワット)の値を5で割ればA(アンペア)が算出できます。もちろん逆もしかりで、アンペアの値さえわかればW(ワット)の値がわかります。
持っているUSB充電器のアンペア数を見てみる
では自分の持っている充電器のアンペア数はどのようになっているのでしょうか。
多分iPhoneを利用されている方の大半は、こちらのApple純正の充電器を使っているのではないでしょうか。こちらは出力が1Aとなっております。先ほど言ったとおり、電圧(V)は5Vでほぼ統一されているので、電力は5Wとなります。
じゃあこの5Wという電力でスマートフォンを充電するとどのくらい時間がかかるの!?という話なのですが、僕が実際に試してみたところ、0%→80%くらいまで充電するのに3時間くらいかかりました。
この3時間という時間を速いと捉えるか遅いと捉えるかは人によって様々ではありますが、僕はかなり遅いと感じています。
次に、iPad用のこちらの充電器を見てみましょう。
こちらの出力は2.1Aとなっています。先ほどから言っている通り、電圧は5Vとなっているので、電力は10.5W。先ほどのiPhoneの純正の充電器の電力の倍くらいありますね。
この電力・電流がそのまま充電速度に比例してくれるので、単純な計算として、倍くらいの速度で充電ができます。つまり、80%充電するのに1~1.5時間くらい。これなら実際に充電速度が速いと実感できるのではないでしょうか。
コンセントに挿すタイプのUSB充電器のおすすめは別の記事でまとめていますので、ぜひ参考にしてみてください!
1アンペア以下の粗悪な充電器も
たまにですが、出力が純正品(iPhoneであれば1A)よりも低い粗悪な充電器が販売されているのも事実です。
そのようなアンペアの極端に低いものを利用した場合は充電が遅いばかりではなく、そもそも充電できない可能性もあります。
また、最近はスマートフォンでも急速充電対応のものが多くなっており、本来のUSB充電器のアンペアが低いと、スマートフォン側が速く充電しようと、充電器の許容量以上の電流を無理やり流そうとしてしまい、発火などの危険性が高まります。
知らないメーカーのものを買う時には注意しましょう。
古いスマートフォンを使っている方はちょっと注意
現在発売されているスマートフォンでは概ね問題ありませんが、かなり古いスマートフォンを使っているという方は少し注意を。
特に軽量化をうたっていたモデルは薄くて容量の小さいバッテリーを使っている可能性もあります。
今のところiPhoneや比較的新しいAndroidなどでは何も問題は聞きませんが、古くて薄いモデルだと最悪発火の可能性もあるので、そのようなスマートフォンを使っている場合は本体推奨の充電器を使うのがおすすめです。
モバイルバッテリーにもアンペア表示がある!
充電器にはA(アンペア)数というものが必ずあります。Cheeroを見ると2.4Aの端子が付いていることがわかりますね。
「13400mAh」という記載がありますが、これは貯められる電気の量を示しています。13400ならiPhone3~4回分くらいですかね?
2.4A端子が付いているのは、基本的にはタブレットの充電のためですが、普通のスマートフォンもこちらの端子で充電ができます。というかもうおわかりのとおり、こっちの方が格段に充電が早い。
iPhoneなどについてくる充電器は前述したとおり、5Wで1A。
実際にどのくらいか数字を見るだけではわからないと思いますが、この充電器だと、だいたい一時間に35%くらいの速度で充電ができます。(先ほども言った通り、80%までは3時間程度)
しかし!先ほどご紹介したCheeroのモバイルバッテリーで2.4Aのポートを利用すると、原理上の計算だと
一時間で85%ほど充電できます!
実際にはiPhoneは2.1Aまでしか対応していないので一時間で80%が限界らしいのですが。笑
それでもこの充電速度の差は大きいと思います。カフェで作業するとしてもフル充電まで3時間も待ってられないですからね。ちゃんと充電器・モバイルバッテリーはいいものを選んでおきたい。
少しでも早い方が楽なのは間違いないですから。
iPhone(スマートフォン)におすすめのモバイルバッテリー
じゃあアンペアが高ければいいの?という話なのですが、アンペア数が高すぎるのも考えもの。一般には高いものでも2~2.4Aまでが上限となっています。
それ以上になると知らない粗悪なメーカーも混ざってきたり。最悪発火などの危険性もあります。
あまり安い、粗悪なメーカーのものを購入すると、いくら速く充電できてもスマートフォンのバッテリーの方が悪影響を受けてしまうことだってあります。
そんなことがないように、おすすめをご紹介しますね!
Anker製 10,000mAhのモバイルバッテリー
まず個人的におすすめなのはAnkerのモバイルバッテリー。
Amazonなどで見てみても、最も人気があるのはAnkerですよね。僕もいくつか持っていますが、どれも質が良く、充電速度も十分早いので使い勝手はとても良いです。
2.4アンペアでの急速充電に対応していて、iPhoneにもアンドロイドのスマートフォンにも急速で充電することができます。
おすすめは10,000mAhのもの。iPhoneを2~3回充電できます。重さも程よく、ちょうど良いモデルです。
僕が使っているのはもう一段大きい20,000mAhのもの。
2年も酷使しているのに、まだまだ現役で充電ができています。20,000mAhもあれば、iPhoneを7回くらいフル充電でき、友人に貸してたとしても自分の分の容量も余裕で確保できます。
Ankerは本当におすすめ。
ちなみにもともとGoogleの人が立ち上げたメーカーらしく、それゆえに注目度も高いメーカーです。
Cheeroのモバイルバッテリー
Cheeroのモバイルバッテリーもおすすめ。13,400mAhなのに2,980円という安さも魅力的。Ankerの10,000mAhよりも一回分くらいiPhoneを充電する容量が大きいですね。
若干重いのが気になるかもしれませんが、端子が2つついていて、同時に2つのiPhoneを充電できるというメリットは意外に大きい。
友人との飲み会など、自分のと相手のを同時に充電したりするときにはこの2つの端子がかなり便利に感じるはずです。
ROMOSSのモバイルバッテリー
もう一つおすすめするとしたら、ROMOSSのモバイルバッテリー。こちらたしかにモバイルバッテリーなのですが、コンセントにさせばUSB充電器にもなる優れもの。
一つで2役。しかも10,000mAhの容量があるのでiPhoneも3回程度充電できます。
詳しいことはこちらの記事で書いておりますので、参考にしてください!
iPhoneにおすすめのUSB充電器
iPhoneにおすすめのUSB充電器についてもご紹介したいと思います。
AnkerのUSB充電器
まずはやっぱりAnkerの製品。充電周りはAnkerがやっぱり強いです。
AnkerのUSB充電器は2ポートついていて、iPhoneを2つ同時に充電することができます。各ポート2.4アンペアの電流を流すことができるので、急速充電が可能。
コンパクトで持ち運びが楽なのもおすすめなポイント。
AUKEYのコンパクトUSB充電器
さらにコンパクトさを必要とする方は、AUKEYのUSB充電器がおすすめ。
Ankerのものよりも数段コンパクトで、同じ値段で2個セットで購入することができます。安い。こちらも一つあたり2ポートついていて、2つのiPhoneを同時に充電可能。
ただし、2ポート合計で2.4アンペアとなっていますので、2つ同時に充電する際は若干速度が落ちます。1つだけ充電する場合はもちろん急速充電。
用途に応じてAnkerと使い分けてもいいかもしれません。
Ankerの5ポート充電器もおすすめ
自宅用にUSB充電器を、という方にはポートのたくさんついているモノがおすすめ。僕も5ポートついているAnkerのUSB充電器を自宅で使っています。
4つのUSBポートを使えるうえに、USB-CポートもついているのでMacBookやミラーレスカメラなども充電可能。しかもかなり急速に充電してくれます。
睡眠時にはいくつものデバイスを充電する必要があるので、この充電器は必需品です。
高アンペアを保つために、ケーブル選びも
意外と軽視してしまいがちなのがUSBケーブルです。
「充電器は2AだからUSBケーブルは100円ショップでも急速充電やで!」
なんて言っているのは間違いです。USBケーブルがダメなら充電も遅いし、もはや充電できなくなったりします。それは困りますね。そんな時はしっかりと認証がついている信頼のケーブルをやはり人気のAnkerから。
ライトニングケーブルはこちら
しっかりと信頼の認証つきで、絡み防止・耐熱・高耐久と痒いところに手が届きます。色も長さも自由自在でなんか安いのがもったいないですね。
Androidの方はこちら
ただ、本当にちゃんと急速充電できてるの?ってところがやっぱり一番心配なんじゃないでしょうか。そんな方は一目で充電の電力がわかるケーブルなんかも登場しちゃってます。
まだまだ知名度は低いですが、機能面を考えるとかなりおすすめですよ!
iPhoneの充電にはアンペアが密接に関わっている
充電器なんてなんでもいいやって思っている方。
そんな方多くはないかと思いますが、もしいらっしゃるならその考えはまちがっていると思います…というか、使ってみて体感してほしい。急速充電の良さを!
ケーブルまで充電のアンペアに関係してくるとは僕も昔は知りませんでした。
確かに今では安いケーブルも充電器もたくさん発売されていますが、そこにしっかりとパフォーマンスがついてこないとそれはコストのみ、つまり無駄金になってしまいます。
よく使うスマートフォンだからこそ、その周辺機器もしっかりとしたものを揃えておくと、ストレスがなくなっておすすめです。
関連:USB充電器のおすすめ総まとめ
アンペアのことについて何となく理解いただけたでしょうか!
アンペアの重要性がわかっていただけたところで、じゃあどれがおすすめなの?というところは気になるはず。そんな方のために記事で紹介した以外のUSB充電器のおすすめをまとめてみました。
ぜひこちらも見てください!
ちなみに僕が最近めっちゃおすすめしているのはROMOSSのリモワ風モバイルバッテリー。充電器にもなるしモバイルバッテリーとしても使えるやつで、これがめちゃくちゃ便利です!こちらもチェックしてみてくださいね!