目に入る景色を全部入れるか、切り取るか。カメラを買ってから、あえて切り取ることによって見える景色が変わることに気がつきました。逆に目に見えるものをただ素直に入れようとするとどうもいい写真にならない。
構図に悩んだ時や撮り方に悩んだ時はできるだけ望遠のレンズを使ってあえて切り取るような写真を撮るようにしていましたが、それでもちょっと物足りなく感じてきました。
ちょっと違う感じの広いレンズも使ってみたいな、と思っているときに購入したのがSonyの16mm F2.8(SEL16F28)というレンズ。
ただ、35mm換算24mmという画角は広くはあるものの、慣れてないせいもあってなかなかいい写真が生み出せなかったので、もう少し広くできないかなと。
さらに広角にするワイドコンバーターVCL-ECU
そこで購入したのが、Sonyの16mm F2.8(SEL16F28)レンズに装着するウルトラワイドコンバーターです。現行品はVCL-ECU2なのですが、僕は一つ前のモデルであるVCL-ECU1を購入しました。この2つの違いについては後ほど。
コンバージョンレンズ(ワイドコンバーター)はレンズの上にもう一つレンズを装着するような形で利用します。装着はバヨネット式という簡単に着脱できる方式を採用していて、レンズフードと同じ感覚で着脱できます。
装着元のレンズにフィルターがついていると装着できないため、フィルターは外して利用しましょう。
現行品との違いは色と対応機種
先ほども言った通り僕が購入したのはVCL-ECU1で、現行モデルのVCL-ECU2ではありません。現行モデルとの違いは色と対応機種のみ。
現行モデルの色は黒のみで、対応機種が
- 16mmF2.8(SEL16F28)
- 20mm F2.8(SEL20F28)
の2機種に対応。対して僕の購入したモデルは、色がシルバーのみで対応機種も
- 16mmF2.8(SEL16F28)
のみ。僕の持っている16mm F2.8のレンズ色はシルバーしかなく、一つ前のモデルの方が見た目もよかったので旧型の購入を決めました。
装着後の焦点距離は16mmが12mm(換算18mm)へ、20mmが15mm(換算22.5mm)となります。
VCL-ECU2(VCL-ECU1)を使った作例
さくっと撮影した写真を載せてみます。
厳島神社を真正面から撮影してみました。超広角レンズということでさすがに周辺のゆがみは感じますが、中心部は結構優秀。
今まで撮影した中でもかなり好きな一枚。
見えている景色が全部入れこめるので、旅行の際はかなり重宝します。
もともとのレンズがF2.8スタートではあるのですが、解放で撮影するとほのかに描写が甘い気はする。少し絞ってF4あたりからなら満足する画質が得られるような印象です。
夜中の長時間露光でもはっきりとした描写が得られるので、数万円程度でこの画角が得られるなら全然あり。
一点気になったのは、強い光源を中心に持ってきた時。
フレア…というか、光の線のようなものが放射状に広がってしまいました。非球面タイプじゃないレンズを使うのは初めてなのですが、球面レンズはこういう光が入ってしまうのかな…?
超広角の世界を覗ける
18mmというと、超広角に入門するかどうかのギリギリのラインかもしれない。それでも元のレンズの換算24mmよりも迫力のある画は撮影できるように感じます。画質の低下もほとんど感じないので、これはいい買い物をしたな・・・と。
ツァイスレンズやG Masterなどのレンズにはコントラストや描画力ではかないませんが、十分いい写真が撮影できるレンズ。今後は広角を生かした写真もどんどん撮影していきたいと思います。
他にもSonyのいいレンズがたくさん
今回のウルトラワイドコンバーターはSonyのキットレンズの上につける形で利用します。キットレンズだと思ってなめてかかっていたら、驚くほどいい写真が撮れることに気がつきます。
キットレンズでこの画質なら、他のレンズも負けてない。まだまだあるSonyの他のレンズもぜひチェックして言ってください。