いかんせん写真が好きなので、ほぼ一日中カメラを触っている気がします。だけれども遠出して風景を撮りに行けるほどの余裕がないので、結局自宅での物撮りがほとんどになってしまいます。
そうやって毎日物撮りをしていると自分なりの”型”が見えてきます。
この記事では自分なりに試行錯誤した末の物撮りについてご紹介していきます。題材はこれまた大好きなドリップコーヒーで。
↓動画にもしてみましたのでこちらもぜひチェックしてみてください。
エモい珈琲を撮影するための前準備
撮影する前にまずは準備から。まず必要なのはおしゃれな珈琲アイテムたちです。こいつらはおしゃれであればあるほどいい。僕の場合VITANTONIOの電子ケトルにORIGAMIドリッパー、カリタのミルなどなど。見た目も機能面も好きなものばかり。
珈琲アイテム以外には
- 背景(今回は木製のテーブル)
- 窓からの光(なければライト)
があればOK。僕の場合自宅には木製のテーブルがあって背景には困りませんが、「そういうおしゃれな背景ないよ!」って方はテーブルクロスや背景紙を使うのがおすすめ。ホームセンターで木の板とかも買えるのでそういうのもありです。
いい写真を撮るには下準備が必要。足を使って稼げないぶん、自宅の設備は充実させています。
窓からの光だけで実際に撮影してみる
準備が整ったところで、撮影をしていきましょう!今回はコーヒーをドリップする過程を4枚程度の写真で切り取りたいと思います。
撮影に使うカメラは僕のメインカメラであるα7III。
レンズはTAMRONの28-75mm標準ズームレンズを使います。普段はマクロレンズなども使うのですが、見てくれている人でも真似しやすいようにと考えてズームレンズのみで撮影していきます。
珈琲豆を撮影してみる
まずは豆の撮影から。豆ってなんかそれだけでおしゃれに感じませんか…?その見た目で十分な気もするのですが、ただ撮影するだけじゃつまらない。
ということで手を入れて写真に少し温かみをプラスしようと思います。
しっかりと陰影をつけて雰囲気を出したいので窓の光の逆側、つまり逆光で撮影します。部屋の電気は真っ暗にして窓からの光だけで撮影します。
設定は
- 撮影モード:絞り優先
- 焦点距離:50mm
- F値:F4.5
で。歪みの少なくなるように50mm程度で撮影し、F値はボケがうるさくならないように4~4.5程度まで上げてみました。
撮影できた写真がこんな感じ。
↑編集前
↑編集後
指の間にしっかりと影が入って、雰囲気のある写真に仕上がりました。
ミルと珈琲豆を撮影してみる
次は豆を挽くミルの撮影に。カリタのミルはそれだけで絵になるので全体を入れて撮影しても良いのですが、ありがちな構図すぎてちょっとつまらないかな、と感じました。
ということでミルに入れた豆に寄って撮影してみます。こちらも逆光気味で。
設定は
- 撮影モード:絞り優先
- 焦点距離:75mm
- F値:F4.5
あたりで。マニュアルフォーカスで最大限まで寄って撮影してみます。できたのがこちらの写真。
↑編集前
↑編集後
中央ではなくちょっと端に被写体を寄せてみました。
ドリップの瞬間を撮影してみる
ドリップの瞬間も撮影してみましょう。珈琲粉をドリッパーにセットして、お湯を注ぐ瞬間を切り取ります。
上2枚が斜めからの撮影となっているので、今回は真俯瞰での撮影にしてみます。
設定は
- 撮影モード:絞り優先
- 焦点距離:35mm
- F値:F2.8
にしてみました。しっかりと真上から撮影して、ピント部を強調したいので低いF値で。写真が歪まず俯瞰で全体が入るように焦点距離は35mmにしてみました。
フォーカスモードをAF-S(シングルAF)にして、半押しで粉にピントを固定してからシャッターを切ります。撮影できたのがこちらの写真。
↑編集前
↑編集後
編集時にはテーブルの木目に合わせて写真の角度などを修正しています。真俯瞰からの撮影は映えますね…
マグカップの珈琲を撮影する
最後にマグカップに入った珈琲を撮影していきます。テーブルの上にただ置いて撮影すると背景がなんか味気ない。
ちょっぴり背景にアクセントを加えたいので、テーブルの端にマグカップを置いて撮影することにしました。外出先のカフェなんかでも使える方法ですね。
設定は
- 撮影モード:絞り優先
- 焦点距離:35mm〜50mm
- F値:F2.8
で撮影。マグカップがポカンと浮かんでいるような演出がしたかったので、F値でボケ感を調整しました。撮影するときには窓の光が水面に反射するような角度で撮影します。
↑編集前
↑編集後
するとこんな感じに。ただテーブルの上で撮影するよりも背景にメリハリが出た気がします。
他に花などがある場合はちょっと囲んで撮影してもいいかも。せっかくなら珈琲豆を散らして撮影するのもありだったかなぁと思っています。
おしゃれコーヒー撮影の一例として
今回の記事では僕の珈琲の撮影方法について撮影してみました。「逆光で撮影して、背景を調整する」というのを意識していつも撮影しています。
この撮影方法はあくまで一例。別の雰囲気にしたい時にはライトも使ったりしますし、レンズも変えたりします。
これはあくまで僕の撮影方法であって、完璧な正解かというとそうではないと思います。写真の撮り方にはたくさんの正解がある。
あくまで撮影の一つの例として、参考にしてくれる人がいると嬉しいです。
↓動画にもしてみましたのでぜひチェックを