もう一つこだわりが増える。温度調節できるケトル Vitantonio ACTY(アクティ)レビュー

コーヒーが好きになったのはここ1~2年の話。

今では真夏でも、自宅でクーラーをつけて、ハンドドリップで淹れた暑いコーヒーを楽しんでいます。コーヒーの落ちるまでの時間が、息継ぎをするのにちょうど良い。

ドリッパーやミルなどの器具は一通り揃えたのですが、電子ケトル(ポット)だけは元から持っていたもので済ませてしまっていたのがずっと気になっていました。持っているのは先の細くなっていない、ただお湯をわかすだけのもの。

より美味しくコーヒーを淹れるため、ハンドドリップの時間を楽しむためにどうにかケトルを買い換えたい思ってからもう半年以上。

先日、僕の心をぐらりと揺さぶるケトルに出会いました。

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Vitantonioのケトル ACTY(アクティ)を買いました。

Vitantonio acty 1

買ったのはACTY(アクティ)という名前のついたケトル。

シンプルで使いやすく、生活に馴染むキッチンツールを作る日本のメーカー「Vitantonio(ビタントニオ)」が生み出したケトルです。

コーヒーや日本茶などを淹れるのに最適なお湯を沸かすために温度調節機能がついており、”温調ドリップケトル”という二つ名がついています。

Vitantonio acty 2

シンプルで生活に馴染むデザインというだけであれば他にも種類はたくさんあると思います。それこそ有名なのはバルミューダのThe Potとか。

でもACTY(アクティ)はそうじゃない。

単にシンプルで美しいデザインなだけではなく、しっかりと実用的な機能が、しかも多数組み込まれています。

ビタントニオ アクティ Vitantonio ACTY 温調ドリップケトル [VEK-10-K]
Vitantonio(ビタントニオ)

生活に馴染むだけでない、”機能的な”ACTYのデザイン

ACTY(アクティ)で好きなのはまずそのデザイン。単にシンプルで生活になじむデザインなだけではなく、“注ぐ”という点においてしっかりと考え抜かれたデザイン作りがされていて、知れば知るほど好きになります。

例えばハンドルの部分。使い込むほど手に馴染むようにとハンドルは天然木製

人差し指を添える部分には凹みを、親指を添える部分には絶妙な角度を設けていて、注ぐ時に重さをほとんど感じません。女性でも狙ったところにちゃんとお湯を落とせます。

コーヒーや紅茶の味と香りを損なわないよう、本体はにおい移りの少ないステンレス製。

手に触れやすい部分には熱が伝わりにくいような特殊な加工がされているため、うっかりと触ってしまっても火傷などの心配がほとんどありません。

ボタン類は全て台座側に集約されています。ボタンは4つついており、右から

  • 電源ボタン
  • バリスタモードボタン
  • 温度調節ボタン(+)
  • 温度調節ボタン(-)

の順番で並んでいます。”押す”ではなく”触れる”ことによって操作するタイプのボタンとなっています。

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50℃〜100℃の間を1℃単位で温度調節可能

温度調節機能はACTY(アクティ)の目玉機能の一つ。通常、温度をしっかりと管理しながらハンドドリップしたい時には温度計で常に温度を測る手間があります。

そういう手間なしに、狙った温度を出せるのがこのケトル最大のポイントなのではないでしょうか。

温度操作も非常に簡単。

本体に水を入れ、電源ボタンを長押しで電源ON。電源がついてから3秒の間に温度調節ボタンで好きな温度に設定します。

3秒間何も操作しない場合は自動で、沸騰(100℃)モードになります。

設定温度はディスプレイに大きく映し出されます。

加熱中はディスプレイに現在の温度と設定温度が交互に表示されます。今どのくらい加熱できたのかをリアルタイムで確認できるので、せっかちな僕にとってはありがたい機能です。

設定温度に達すると「ピロリン」とブザーで知らせてくれます。この手の電子ケトルは出来上がりの際に「カチッ」と音がなるだけのものが多いので、ブザーが鳴るのは珍しいかも。

ブザー音は2つの温度調節ボタンを同時押しで無音にすることもできます。

ちなみに、お水を満杯(0.8L)まで入れて、完全に沸騰するまでの時間は約3分半でした。

沸騰までの時間がかなり早いと言われるティファールなどでも1Lあたり5分程度かかるので、一般的に販売されているケトルと比較しても相当早く沸くような印象です。

ハンドドリップ中も温度を一定に保てる

ACTY(アクティ)のもう一つの面白い機能は「バリスタモード」という機能です。

設定温度に達した後バリスタモードボタンを押すと、ケトルを電源プレートに戻すたびに設定温度に再加熱・保温してくれるモードになります。

このモードにしておけばハンドドリップにかける2~3分の間をずっと同じ温度で抽出することができます。

同じ温度で抽出することができれば、毎回安定した味と香りのコーヒーを楽しむことができますね。

コーヒーの場合は一つの基準として95℃を設定し、その温度で酸味が強いと感じれば温度を上げる、苦みが強いと感じれば温度を低くするなど、自分の好みに応じて調整するのがいいとのことです。

好みの調整については表を作ってみましたので、ご参照ください!

症状に対する調整 温度
苦み、エグ味 低くする
薄い、軽い 高くする
香りが少ない 高くする
濃い、強い 低くする
酸味が強い 高くする

その他、細かい機能も充実

ACTY(アクティ)には他にも細かい機能が充実しています。

30分保温機能

設定温度に到達したら、何も操作しなくても30分間は設定温度で(96℃以上の場合は96℃で)保温状態となります。30分経ったら自動で電源が切れるようにもなっています。

30分以内にケトルを電源プレートから離した際には、即座に電源がOFFに。切り忘れなどがなく、電気代も余計にかからないのが嬉しいです。

空焚き防止機能

空焚きを防止するため、ケトルが空の状態で加熱しようとすると、自動で電源がオフになります。

メモリー機能

温度設定モードに切り替えた際に、前回設定した温度から設定がスタートするようになっています。

好きな温度が決まれば、毎回設定するのは手間ですよね。そういう際設定の手間を省く機能もついています。

もう一つ、こだわりが増える

「コーヒーって注ぐ時の温度で味が全然違うんだよね。俺は一回沸かしてから、ちょっと冷ますくらいが好き。」

1年くらい前に、友人のCoarse Paperがこう言っていたのを覚えています。

当時の僕はコーヒーを淹れるお湯の温度なんて測ったこともないし、明確な違いがわかるくらいコーヒーに詳しいわけでもありませんでした。

それでも、新しいケトルを手にして温度が確かめられるようになると、いろいろと試したくなってしまいます。

こうやってコーヒーを淹れる時のこだわりが増えるのはとても嬉しい。今とても幸せです。

ビタントニオ アクティ Vitantonio ACTY 温調ドリップケトル [VEK-10-K]
Vitantonio(ビタントニオ)

けーすけ(@saradaregend)から一言。

けーすけ 温度でどう味が変わるのか、いろいろ試してみたいね!

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