愛媛に行ったのは先月末。初めての愛媛県、いや、そもそも四国に行くこと自体が初めて。
今までの人生を東京と大阪に費やしてきた僕にとってはまさに未開の地。かなり身構えていったのですが、いざ帰ってきてみると「楽しかった」と胸を張って言える観光スポットやアクティビティがたくさん。
土日で旅行に行く時は軽めに都内近郊で済ませてしまいがちですが、少し足を伸ばすとグッと満足度が上がる。今回は少し足を伸ばしてみた愛媛の旅行について、おすすめの観光スポットやアクティビティを周った順番にまとめてみました。
まずは古き良き日本を感じる、道後温泉
愛媛への旅行計画を立てた時に、真っ先に候補が上がったのがこの道後温泉。
道後温泉は「日本書記」にも登場する日本最古といわれる温泉で、千と千尋の神隠しの油屋のモデルになっているのだそう。本館の外観は確かにジブリのそれを彷彿とさせるようなものになっていて、記念撮影している人も多く見られます。
期間限定で夜にはライトアップなどもされますが、湯につかるかどうかはさておき、明るいうちに記念撮影をしておくほうが良いと思います。
ちなみに松山空港からはバスで約30分程度なので、まずさくっと写真を撮影しにいくだけでも良いかと思います。
道後温泉の施設はこの本館のほかに、
道後温泉の施設の中でも最もリーズナブルな椿の湯や
2017年の末に新しくできた飛鳥乃湯など、計3つの施設があります。
“温泉”と聞くと、自然を見ながらゆっくりくつろげるような露天風呂を思い浮かべてしまいますが、道後温泉の3施設は全て内風呂。石造りの大きな風呂で、構造自体は普通の銭湯のようなものに近いと思います。
ですので、観光の方は”湯を楽しみに来た”というよりも”その場の雰囲気や中の神殿案内を楽しみに来た”という方が多いのだとか。かくいう僕も近くに取った宿のスタッフの方に神殿案内付き(休憩がスペース付きにすると神殿案内もできます)が良いということを事前に聞いていたので、その通りに入りました。
入浴はできるものの、2019年から道後温泉本館が長期の改修工事に入ってしまうだそう。改修工事に入ると7~8年程かかるとのことなので、それまでにぜひ行っておきたい。
昼ごはんは鯛めしを。おすすめは「丸水」
道後温泉前で記念撮影をしたあとは、腹の虫を収める為に昼食を。「愛媛での食事で絶対食べておきたいものは?」と聞かれたら迷わず鯛めしをおすすめします。
愛媛の鯛めしは一匹丸ごと焼いた鯛をご飯と一緒に炊き込む「北条鯛めし」と、鯛の刺身をのせ、特製のタレと生卵、薬味を混ぜたものを温かいご飯にかけていただく「宇和島鯛めし」の2種類がある。
どちらも美味しいのですが、僕がまずおすすめしたいのは宇和島鯛めしの方。愛媛でとれた新鮮な魚を刺身でいただけるチャンスはそうそうないですからね!想像しただけでお腹が空いてくるはず。
僕がお伺いしたたのはという道後にある「丸水」というお店。昼時ということもあって行列ができていましたが、20分程度でするっと入ることができました。
丸水の鯛めしは天然鯛と養殖鯛を選ぶことができ、どちらも両方食べたいというかた向けに食べ比べのセットもある。僕はもちろん食べ比べセットにしましたよ。
卵とタレの入った器に鯛のお刺身や薬味を入れて、混ぜたらご飯の上に豪快にかけていただきます。とろっとろの卵がいい感じにタレと薬味を鯛の刺身に絡まり、口の中でほどける。
これは一気に食べてしまうのが勿体ないですね。
写真にもちらっと映り込んでいますが、昼食にも関わらず地ビールもいただいてしまいました。これまたすっきりとした味わいで、鯛めしとの相性も良い。ごはんもおかわり自由でかなり満足度の高いお店です。
丸水 道後店の情報
愛媛県松山市道後湯之町13-10
【営業時間】
[月~金] 11:00~15:00 17:00~22:00
[土] 11:00~22:00
[日・祝] 11:00~20:00
ちなみに丸水と並ぶくらい有名な宇和島鯛めしのお店「かどや」も道後温泉近くにあります。並んでいる様子をみて、どちらにするか決めても良さそう。
ちょっとしたミニアトラクション「坊ちゃん列車」
「乗り込んで見るとマッチ箱のような汽車だ。」
夏目漱石が小説『坊ちゃん』の中でこう語ったことで、名づけられた坊ちゃん列車。
通常の路面電車はこちらのオレンジのものなのですが、これに挟まれるようにして数本に一本小さな蒸気機関車のような坊ちゃん列車が走っています。
それがこちらの坊ちゃん列車。1888年から67年間も活躍した蒸気機関車を復元した列車です。現在は環境への影響を考えてディーゼルエンジンを使って走っているものの、内装や外装は当時を模して細かく復元されており、木造りのレトロモダンな内装が気分を落ち着けてくれます。
走行中には車掌さんが坊ちゃん列車の事を細かに説明してくれる場面も。とても気さくな方で、降りる時にもおすすめのお土産屋さんなどをこそっと教えてくれました。
道後から松山市内へ向かう際にはこちらの坊ちゃん列車を利用するのがおすすめではあるのですが、坊ちゃん列車は1時間に一回程度しか走っていないので、あらかじめ道後温泉駅で時刻表を見ておくとスムーズかと思います。
大迫力の松山城
道後温泉駅から路面電車に乗り、10分程度で着く大街道駅に到着。そこから少し歩くと松山城へ向かうロープウェイ乗り場があります。
同じ乗り場から一人用のリフトか大人数のロープウェイを選択できるので、好きな方で松山城へ。もちろん下から徒歩でも行けるみたいなのですが、松山城内が複雑で後々体力を使うので、リフトを使うのがおすすめ。
到着すると、
眼前に大きな松山城が現れます。大迫力!
この松山城、築城の名手・加藤嘉明が防御を追求した難攻不落の城なんだとか。遠目から見ると男子のロマン溢れるただのかっこいいお城に見えるかもしれませんが、一度城内に入るとその構造の複雑さに圧倒されます。
かなり近づいたように見えて、ここから天守までがかなり長い。城の内部に入るまでは複雑な道をぐるぐると上がっていかなくてはなりません。
松山城 天守の中はなかなかにきれい。古くからある建造物とはいえ、しっかりと中は整備が行き届いており、ちょっとやそっとじゃ崩れそうにありません。
松山城の中はただ散策するだけではなく、ゆかりの展示物を見学しながら周ることができますし、
終盤には甲冑を試着できるスペースもある。
全体をゆっくりと周っても1~2時間でサクッと周ることができ、松山市内からも道後温泉からも比較的アクセスが良いので、少し時間が空いてしまったと言う時にもおすすめです。
松山城の情報
〒790-0008 愛媛県松山市丸之内1
【営業時間】
9:00~16:30
夕食にうなぎはいかが?
昼食に愛媛名物の鯛めしを食べてしまったため、何かほかの名物料理をと思ったのですが、愛媛は想像以上に鯛推し。道後あたりをふらふらと散策してみても鯛めし屋さんか居酒屋ばかり目についてしまいます。
なぜか居酒屋でお酒を飲む気分にはならず、かといってその辺で適当に済ませるのももったいないなと思っていたところに目についた”うなぎ”の文字。「これだ!」と思い、すぐさま入ったのが「小椋」というお店。金額も1,850円~と、旅行で食べる贅沢加減にはちょうどいいお値段だったこともあって即刻注文してしまいました。
食べたのがこちらのうな重。甘めのたれでしっかりと味付けされたうなぎはふわっふわで臭みもなく、疲れた身体を癒してくれる。途中で山椒を加えてピリリといただくのもよい。
うな重のほかにはあぶり牛重なんてのもありました。こちらはうなぎと打って変わってしっかりとパンチの効いた味わい。お肉のレア度加減も絶妙で、ついおかわりしたくなります。
こちらの小椋については別の記事でまとめていますので、そちらも参考にしてください。
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