ここ数年でググッと知名度を高めてきたソニー(SONY)のミラーレスカメラ。以前までカメラと言えばCanon・Nikonの印象でしたが、徐々にその印象も変わりつつあるような気がします。
僕も以前はCanonの一眼レフを使っていましたが、今ではソニーのミラーレスに完全に取り憑かれてしまった一人。どんどんと写真をこういう発信をしていると
「どのカメラ買ったら良いの!?」
って聞かれることがめちゃくちゃ多いのです。多い時は一日に4回くらい同じ質問が来る。正直、まずは見た目で決めても良いとは思うのですが、聞いてそれでは悲しい気持ちになってしまいそうで…
ということで今回の記事。僕はソニーソニー製ミラーレス一眼が大好きなので、個人的なおすすめと選び方についてご紹介したいと思います。
ソニーのカメラはミラーレスが中心
カメラと言えばで思い出されるCanon,Nikonなどは、主に一眼レフを販売している会社です。最近はミラーレスにも力を入れ始めているけど、まだまだユーザーの多くは一眼レフの方が多いはず。
業界全体としてはまだまだ一眼レフユーザーが根強く残っている中で、一石を投じたのがソニーでした。
2強のメーカーが一眼レフで勝負する中で、ソニーはミラーレスを中心として製品を展開しています。この2つを並べると
一眼レフ > ミラーレス
みたいに思われることが多いですが、もう今ではそのような優劣はないです。細かい違いはありますが撮影できる画質においてはほぼ同じ。
細かい違いについてを語るとどうしても長くなってしまうので割愛しますが、一眼レフ・ミラーレスの2つで画質の差があるわけではありません。
ソニーのミラーレスは大きく分けて二種類
ソニーのミラーレスを2つに大別すると、
- フルサイズ
- APS-C
の2種類に分けられます。これはカメラの撮影画質に最も重要な要素を持っている「センサー」というものの大きさで、単純なパワー対決でいうと
フルサイズ > APS-C
であることは間違いないです。
…が、それぞれにも強み・弱みはありますので、その点も少し触れておきたいと思います。
フルサイズミラーレスのメリット・デメリット
APS-Cセンサーよりも一回り大きいセンサーをフルサイズセンサーとか言ったりします。
このセンサーというものが大きければ大きいほど光を取り入れるパワーが強くなるので、暗いところでも綺麗に撮影できたりと様々なメリットがあります。
iPhoneで暗いシーンを撮影するとザラザラの写真が生まれますが、それはセンサーが小さいというところが一番の原因だったり。
「じゃあセンサーが大きければ大きい方が良いじゃないか!」
という話になるのですが、もちろんデメリットも。主にはその重さですね。
センサーが大きくなればカメラ自体も大きく重くなりますし、レンズもセンサーを十分に使える専用のものを使わなくてはなりません。
性能が良い変わりに比較的重くて高価なのがフルサイズミラーレスの特徴です。
フルサイズは例えばこんな人向け!
- 夜でも綺麗に撮影したい
- 重くても大丈夫
APS-Cミラーレスのメリット・デメリット
対してAPS-Cセンサーのミラーレスについては、暗いところでの画質はフルサイズに劣りますが、軽くて比較的安価だという特徴を持ちます。
劣ると言っても現行のiPhoneなどと比較すると比べ物にならないくらい画質は良く、日中使う分にはフルサイズミラーレスとパッと見大きく変わらないと思います。
もちろんレンズの性能によりますがカンカン照りの日中に同じくらいの性能のレンズを使うと、フルサイズで撮影したかAPS-Cで撮影したかなんて僕はわかりません。
また、大は小を兼ねるということでフルサイズのレンズを自由に使えるのもAPS-Cセンサーミラーレスの優位なところかなぁと僕は思っています。(逆は端っこが切れちゃいます)
APS-Cは例えばこんな人向け!
- 軽めのカメラが好み
- 今まで一眼カメラはあまり使ったことがない
ソニー製のおすすめフルサイズミラーレス
さて、ざっくりとソニーミラーレスの特徴をご紹介したところで、実際に僕がオススメしたいソニー製のカメラについてご紹介したいと思います。
SONY α7III
実際に僕がメインで使っているソニーのミラーレス一眼 α7IIIをまずはオススメしたい。ソニーのカメラを代表するα7シリーズの中では最新モデルかつベーシック。
現行のモデルの中では比較的手に入れやすい価格(といっても20万くらいする)ながら十分以上のスペックを持っています。
α7III | |
カメラ有効画素数 | 約2420万画素 |
手ブレ補正の機能 | 5.0段 |
像面位相差AF測距点 | 693点 |
コントラストAF測距点 | 425点 |
ISO感度 | 100-51200 |
連写(メカシャッター) | 最高約10コマ/秒 |
連写(電子シャッター) | 最高約10コマ/秒 |
動画の最大撮影可能画質 | 4K30p,Full HD 120p |
ローパスフィルターの有無 | ローパスフィルター有 |
背面液晶の画素数 | 92万画素 |
EVF(ファインダー)の画質 | 236万画素 |
レリーズ(シャッター)耐久 | 約20万回 |
撮影可能枚数目安(背面液晶) | 約710枚 |
質量(電池込み) | 約650g |
α7シリーズにはSやRが付く派生モデルが存在するのですが、それと比較するとα7IIIはオールラウンダー。動画も写真もそつなく万能にこなすことができます。
使っていても驚くくらい素早いオートフォーカスに、暗いところでも余裕で撮影できるくらいの高感度性能。前モデルと比較して倍程度長持ちするバッテリーも含めて、個人的には完璧に近いモデルだと思っています。
今ソニーのミラーレスを買うなら、α7IIIをぜひ手にしてほしい。最新ながら最強のカメラだと僕は思っています。
SONY α7II
僕としてはα7IIIがソニーのベストカメラだとは思うのですが、新品では20万ちょいと気軽に手が出せる値段ではないですよね。
ちょっとお金が…という人に僕がおすすめしているのが一つ前のベーシックモデルSONY α7IIです。こちらのカメラであれば新品で12万円程度、中古なら8万円程度から手に入れることができます。
写真もこのα7IIで十分以上素晴らしいものが得られます。
α7II | |
カメラ有効画素数 | 約2430万画素 |
手ブレ補正の機能 | 4.5段 |
像面位相差AF測距点 | 117点 |
コントラストAF測距点 | 25点 |
ISO感度 | 100-25600 |
連写(メカシャッター) | 最高約10コマ/秒 |
連写(電子シャッター) | 最高約5コマ/秒 |
動画の最大撮影可能画質 | Full HD 60p |
ローパスフィルターの有無 | ローパスフィルター有 |
背面液晶の画素数 | 122万画素 |
EVF(ファインダー)の画質 | 236万画素 |
レリーズ(シャッター)耐久 | 約10万回(非公開) |
撮影可能枚数目安(背面液晶) | 約350枚 |
質量(電池込み) | 約599g |
α7IIIと比較してしまうと
- バッテリー持ちが悪い
- 4Kが撮影できない
- AFが気持ち遅い(それでも速いけど)
などの点が目立ってしまうようですが、そもそもα7IIIが良すぎるんです。α7IIで写真撮影に関しては十分な域に達していると僕は思っています。
ただし4Kが撮影できないなど、動画面では若干弱いのは否めません。「基本的に写真だけで大丈夫です!」という方には強くおすすめできるカメラです。
ソニー製のおすすめAPS-Cミラーレス
ソニーといえばフルサイズミラーレスなイメージはありますが、持ち歩きやすいAPS-Cセンサーのミラーレスも忘れちゃいけませんね。
こちらもおすすめしたい2機種をピックアップしてみました。
SONY α6400
ソニーのAPS-Cモデルではα6500というモデルがフラッグシップ(一番強い機種)なのですが、あえて僕は一つ下位モデル(だけど最新の)α6400をおすすめしたいと思っています。
この2機種の大きな違いは手ブレ補正の有無なのですが、APS-C機の場合はレンズ側に手ブレ補正が搭載されていることが多いのでそこまで気にならないはず。
α6400 | |
カメラ有効画素数 | 約2420万画素 |
手ブレ補正の機能 | × |
像面位相差AF測距点 | 425点 |
コントラストAF測距点 | 425点 |
ISO感度 | 100-32000 |
連写(メカシャッター) | 最高約11コマ/秒 |
動画の最大撮影可能画質 | 4K30p,Full HD 120p |
ローパスフィルターの有無 | ローパスフィルター無 |
背面液晶の画素数 | 92万画素 |
EVF(ファインダー)の画質 | 236万画素 |
レリーズ(シャッター)耐久 | 約10万回(非公開) |
質量(電池込み) | 約403g |
実店舗で手にしていただければわかるのですが、オートフォーカスのスピードがやばいです。速すぎ。フルサイズ機であるα7IIIよりも速いんじゃないでしょうか。
↓α6400については動画にもしていますので、こちらもぜひ
液晶がぐるんと回転して自撮りできるのもα6400の強み。仲間同士で写真を撮るときにも、YouTubeなどを撮るときにもあって損はない機能。むしろなぜ他の機種に搭載しないのか…
これだけモリモリのスペックなのに、持ち運びやすい軽さとサイズ感。軽い散歩の時はこちらのカメラを持ち歩いています。
SONY α6000
α6400はめちゃくちゃ良いカメラではあるのですが、本体だけで10万円くらいしてしてしまうのがちょっぴりネックではあるんですよね。気軽に手の出せる値段ではありません。
ということでα6000という選択肢を。こちらのカメラもα7IIIから見たα7IIという感じで、比較すると見劣りしてしまうけど素晴らしいカメラです。
α6000 | |
カメラ有効画素数 | 約2420万画素 |
手ブレ補正の機能 | × |
像面位相差AF測距点 | 179点 |
コントラストAF測距点 | 25点 |
ISO感度 | 100~25600 |
連写(メカシャッター) | 最高約11コマ/秒 |
動画の最大撮影可能画質 | Full HD 60p |
ローパスフィルターの有無 | ローパスフィルター無 |
背面液晶の画素数 | 92万画素 |
EVF(ファインダー)の画質 | 144万画素 |
質量(電池込み) | 約344g |
レンズをつけてもペットボトル1本分をきる軽さで、素晴らしい画質が得られる。どのくらいかってのはまぁ見てもらった方が早いですよね。
この辺はα6000と35mm F1.8というズームできないレンズで撮影したものになっています。
ここまでの画質が得られて、新品だと6万円から手に入ります。中古でもよければ3~4万で手に入るかも。
初めてのカメラに10~20万円も出すのは勇気がいりますよね…僕もカメラを始めた時はこのα6000くらいの価格から始めています。
お金はあまりないしどうしても悩んでしまうという方は、まずここから始めてみるのがおすすめです。
どんどん進化するソニーのミラーレス
毎回「このカメラは完璧だ。これ以上はない」と思ってカメラを買うのですが、次に発売されるものに信じられないくらい魅力的な機能がついていたりして、めちゃくちゃほしくなってしまうんですよね…
CanonやNikonなどからもどんどんとミラーレスカメラが発売されていますが、今の所ソニーが一歩リードしているという感じ。レンズのラインナップなども含めて。
ソニーファンとしてはこのまま突っ走って欲しいですね〜これ以上どんな進化がくるのか、まだまだ楽しみなカメラメーカーです!
関連:ソニーのカメラと一緒にレンズもチェックしようぜ!
ミラーレス一眼カメラはボディだけではなくレンズも必要。ボディによってベースの解像度などは決まってきますが、キレやいわゆる画質などはレンズによって大きく変化してきます。つまり、レンズ選びの方がボディ選びよりも重要だったりする。
ということで個人的におすすめのレンズも別の記事でまとめています。ぜひこちらもチェックしてみてください!
↓SONY製フルサイズミラーレス用レンズのおすすめはこちら
↓SONY製APS-Cミラーレス用レンズのおすすめはこちら