レンズは試さないと納得できない。それは今回のレンズSEL85F18も同じ。
僕の持っているカメラはSONYのα7III。そいつに普段はTAMRONの2.8通しズームレンズをつけています。
ほとんどの場合はこれで完結。何でも撮れるし、キリッと写る。旅行にもフォトウォークにも、もちろん物撮りにももってこいのレンズは大変気に入っています。
もはや他のレンズは使わん!
くらいの気持ちで毎日使っているはずなのですが、不意に新しいレンズを手にしてみたくなるのはなぜでしょうね。あるあるすぎて、あの症状に名前をつけたい。SLH(スグ レンズ ホシクナル)とでも名づけましょうか。そのくらい頻発してしまう症状なのです。
はてさて、今回もその症状にまんまとかかってしまった私、この症状の唯一無二の処方箋は買うこと。それ以外には残念ながらない。そして、ご察しの通り購入しました。SONY純正、85mmのポートレートレンズを。
SEL85F18(FE 85mm F1.8)レビュー
今回購入したレンズがこちらのSEL85F18(FE 85mm F1.8)。人間の目と同じ大きさで見えるのはだいたい50mm前後という話も聞くので、85mmというと画角的に少し手狭な印象も受けるかもしれません。ですがその分ボケ感も良く出る。
そのところを踏まえて“ポートレートレンズ”といわれるレンズではありますね。
このレンズが欲しい!と思ったのは自然光のポートレート撮影を行ったとき。
一緒に撮影した友人が使っていた85mmレンズの絶妙な画角と、背景のボケ感に魅了されてつい欲しいと思ってしまいました。欲しいと思ったら買うしかないんですよね。試さないとわからないですから。
85mmというのはジャンルとしては”中望遠レンズ”という焦点距離のレンズになるわけですが、同じ焦点距離のSonyレンズは結構ある。85mm F1.4のGMやBatisなどの高級レンズあたりですね。
このへんも検討はしたのですが、いかんせん高価だというのと、他サイトのレビューなども参考にして今回のSEL85F18(FE 85mm F1.8)レンズを選択しました。
結論から言うと、めちゃくちゃ良い。この価格でこの軽さ、解像感も申し分ない。そもそも論この中望遠域のレンズが必要かどうかという話で検討の余地はありますが、必要な画角であれば絶対に後悔しないものであります。
SEL85F18の良いところ
さて、実際に良い評判ばかりを聞くこの「SEL85F18」というレンズですが、自分でも使ってみて率直に良いと思った部分がありました。
その辺をまずはご紹介したいと思います。
軽くて、コンパクト
このレンズ、とにかく軽い。
中望遠レンズはとにかくレンズが重いという印象があって避けていたのですが、このレンズは371gと、他のレンズと比較してもかなり軽い。85mm F1.4GMが820gということなので、それの半分以下。
そんな軽さを実現しているにもかかわらず、見た目から安っぽさは感じません。なんならGMのメカメカしい感じを剥ぎ取ったシンプルな外観は好みだったりします。
シンプルなのだけれど、AF・MF切り替えのスイッチがあったり、フォーカスホールドのボタンがあったりします。このボタンに瞳AFなどを割り当てて、さらに使いやすくするなんてこともできますね。
素早いオートフォーカス
オートフォーカスは素早く、静かです。レンズ側に付いているフォーカスホールドボタンも使えれば非常に便利。
暗くなるとオートフォーカスが途端に遅くなるレンズもありますが、こいつはどうやらそうではなさそう。
常に素早く、静かにピントが合ってくれます。AFで大まかに合わせ、MFでピントを追い込むというのもいいですね。
良い意味で値段不相応な解像感
ピント面の解像感はかなり良いです。
ボケからのコントラストもあいまって、非常に引き寄せられる絵になります。さすがに解放でのボケが若干気になる時もありますが、少しでも絞れば気にならない。
この価格でこのクオリティは素直に脱帽ですね。
SEL85F18の作例紹介
さっそく数枚撮影してみましたので、作例を交えながらその撮影の感じをご紹介したいと思います。ちなみにカメラはα7IIIです。
さすがは中望遠かつF1.8ということで、周りの背景はとろけます。バストアップの撮影なら背景はとろとろ。
開放(Fを1.8にした状態)での解像感は心配していましたが、まったく問題ない。4K 28インチの大画面ディスプレイで見ても”キリット感”は健在です。
こちらはJPG撮って出し。コントラストもしっかりとしていますね。ボケの感じも非常に綺麗で、普段のスナップにも使えそうな感じ。
ただ、最短焦点距離は0.8mとやや遠目。ブツ撮りをするにはもう少し寄りたいと感じる時も多そうですね。
オートフォーカスは速い。びっくりするくらい速い。
オートフォーカス合掌時の駆動音とかも全くしない上に、瞳AFもできるので、オートフォーカス周りは最高と言っても過言ではないでしょう。まさにポートレートのために調整されたレンズという感じを受けました!
85mm F1.8で撮影したエビス様もどうぞ!
旅行から帰ってきた後はちょっとポートレートを撮ってもらいました。F1.8の開放で撮っても解像感はやっぱり良い。
AFは早いものの、被写界深度はやっぱり浅いのでポートレートの際はしっかりと目にピントを合わせておきたいですね。こういうときは瞳AFはめっちゃ便利。被写体と撮影者の距離感もちょうど良い感じですね!
この機動性と描画力、十分以上。
重いものばかりのイメージのポートレートレンズ。なんなら3kgのレンズだって販売されているこの世の中で、300g台というのは機動力に圧倒的な優位性を持っています。
さらには画質も良いときた。オートフォーカスも速いときた。そして安いときた。
これからポートレートなどに熱中したい人にとっては、このレンズは間違いないかもしれません。近い画角で、ここまで扱いやすいレンズは他にないのですから。
フルサイズEマウントレンズは、いいものが多い。
今までいくつかフルサイズのEマウントレンズは使ってきましたが、わりとマジでどれも良い。ズームレンズはどの領域でもキリッとしてるし、今回の85mm F1.8だって価格以上の写りを実現しています。
色々悩んでみたいという方はこちらの記事も見て行って、ぜひ悩んでくださいな!
結局、SIGMAの135mmも購入しました。
結局85mmmよりももっとボケ感が欲しいという気持ちが出て、SIGMAの135mmレンズを購入しました。キレもボケ感も満足できる、最高のレンズ。
レビューしましたので、下のリンクからぜひ見ていってください!