ドローンでおなじみのDJIが新しいカメラを発表し、話題となっています。
話題となっているのが「Osmo Pocket」というもの。ジンバル(スタビライザー)がついたポケットサイズのカメラで、iPhoneとの接続をしながらの動作も可能。
最近GoPro HERO7を購入したのでOsmo Pocketに関しては見送ろうとおもっていたのですが、これがしっかりと見れば見るほどなかなか良いカメラ。未来が詰まったカメラに感動がふつふつと湧いてきます。
僕自身、気になるポイントも多かったので、良いところと今ひとつなところなどを深掘りしてまとめていきたいと思います。
↓GoPro iPhone Xとの比較もしてみましたので、併せてチェックしていってください
DJI Osmo Pocketとは
改めて。DJI Osmo Pocketとは、3軸ジンバル(スタビライザー)が内蔵されたデジタルカメラです。
画素数はiPhoneの背面カメラやGoPro HERO7と同じ1,200万画素。もちろん静止画だけじゃなく動画の性能も素晴らしく、4K動画が60フレーム/秒で撮影できます。ぬるぬるの動画が体験できる…!
連続動作時間は約140分。GoProが2時間程度なのを考えるとやや長いくらいと考えるのが妥当なのではないでしょうか。
性能だけで考えるとGoProやiPhoneとは大きく変わらない印象ですが、細かい機能差などは結構ありそうです。
気になる良いポイント
ここからは僕が気になってしまったOsmo Pocketの良いポイントを。アクティブトラッキングなど、新しい機能が満載でした…!
物理的な手ブレ補正がついている
まずは手ブレがないというところね。そもそもスタビライザーがすでに付属しているカメラってDJI以外に僕は知らないので、ここは大きなメリットだと思います。
iPhoneやGoProの手ブレ補正は物理的な手ブレ補正ではなく、電子的・光学的な手ブレ補正なので映像(動画)の綺麗さで言えばOsmo Pocketは一枚上手なのではないでしょうか。
物理的に手ブレしないって強いですよね…
新機能のアクティブトラック
アクティブトラック機能は面白い。アクティブトラックという機能は、被写体をタップするだけでこちらが操作しなくてもカメラがその被写体を追ってくれる機能。
自分の顔に合わせることもできれば、人間の顔だけではなく動物もトラッキングできます。
YouTube動画を撮影するときなんかもこの機能があれば移動してもカメラが自動で追ってくれます。
ちなみにセルフィー(自分の方にカメラを向けている)のときは自動で顔を認識してトラッキングしてくれるみたいデス。
カメラの方向が自由
GoProやiPhoneで困っていたのが、カメラの向き。
GoProだと自撮りするときに画面が見えないし、iPhoneだとセルフィーができるけどセルフィー側のカメラ性能が弱いし…ということで実際に画面を見ながら撮影できるコンパクトカメラってあまりなかったのではないでしょうか。
Osmo Pocketはその辺を解消済み。本体についている画面で自分の写っている映像を確認しながら撮影ができます。
手持ちで長時間露光ができる
手持ちで長時間露光ができるのもスタビライザーの恩恵。
2〜3秒程度であれば手持ちでブレなく撮影することができるとのこと。iPhoneでは撮りきれなかった光の線などが浮かび上がるのは楽しいかも。
また、夜でもシャッタースピードを遅くして画質を確保できるのもいいところだと感じます。
スイッチ付き自撮り棒がある
Osmo Pocketの驚きの部分は本体だけにあらず。付属品が超充実しているのもかなり良いポイントだと感じます。
羨ましいのはスイッチ付き自撮り棒(延長ロッド)。
GoProではスイッチ付きの自撮り棒というもの自体がないので、スイッチを押してから自撮り棒に持ち帰るという手間が発生します。そういうのなしに手元でスイッチを押せる自撮り棒があるのは素敵。
これだけでちょっと欲しく感じます…
本体を収納できる充電ケースがある
気になっているのは電池。
GoProのように代替バッテリーがいくつも発売されているわけではない上、電池持ちもそこまで変わらないということだとちょっと実用性に欠けるか、と思っていました。
が、別売りで充電ケースがあるみたい。完全ワイヤレスイヤホンのように、ケースに収納すれば充電される仕組み。使っていない間はこれを使っておけば1日くらいは電池が持ちそうです。
気になる不満点
ざっくりと良い点を挙げていきましたが、一歩物足りなさを感じる部分もちょっとだけ。もちろん”欲を言えば”程度のものではありますが…
画質はほぼiPhoneと変わらず
カメラのセンサーサイズは1/2.3。最初の方でも書いた通り、画質的にはiPhoneと大きくは変化ありません。
スタビライザーが付いているのは確かに魅力的ではありますが、画質的に変わらないとなると写真はiPhoneでもいいかなとなるし、それ以上なら一眼で撮影したいと思うかも。
防水ではない(別途ケースが必要)
GoPro,iPhoneが標準で防水の機能を搭載しているぶん、このサイズで防水機能がないとちょっと物足りなさを感じてしまう自分がいます。
別途ケースがあれば水の中で利用できますが、旅行先などではそのケースを持つのでさえ手間かも。
この辺は防水をとるか、安定性をとるか。人によって用途によって、変わってくる部分ではないでしょうか。
もう少し広角だと嬉しいかも
視野角は80°。カメラで言うとだいたい26mmあたりの焦点距離となります。
iPhoneが28mmくらいと言われているのでそれよりも若干広くはありますが、22mmくらいまで行ってくれると非常に嬉しい。
自撮りをしているときに顔の収まりがちょうどよく感じるのがそのくらいだと僕は思います。
ディスプレイは操作しづらそう
最後気になる点をいうなら、ディスプレイかと。
Osmo Pocket本体に付いているディスプレイはかなり小さいので誤動作を起こす可能性はかなりたかそう。
ディスプレイを操作することでカメラの方向などもいじれるようですが、実際に使うとなると使い勝手はそこまで良くないような気がします。
だからiPhoneと連携できるようになっているのだとは思いますが、あわよくばもう少しいじりやすい大きなディスプレイを搭載してくれていればと感じてしまいます。
これがカメラの未来か
機能を見るとびっくりするくらい優秀。ちょくちょく「あわよくば…」なポイントはありますが、ここまで小型で使い勝手の良さそうなカメラは今までなかったのではないでしょうか。
ちょっと触ってみたいところではありますが、いかんせんGoPro HERO7を買ったばかり。GoProの防水性能はかなり使っているので、そこがなくなるのはちょっと痛いかな、というのが正直なところです。
でもまた触ってみたら印象が変わるんだろうなぁ…
けーすけ(@saradaregend)から一言。
関連:GoPro・iPhoneとOsmo Pocketはどう違うのか
実際にOsmo Pocketが発売されたこともあって、GoPro・iPhoneとの比較をしてみました。
音質も画質も大きく差があるように感じましたので、ぜひ参考にしてくれると嬉しいです。