本日も”Webledge“をご覧いただきありがとうございます。管理人のけーすけ(@saradaregend)です。
動画って難しい。ブログでいつも書く記事よりも完成までにずっと長い時間をかけなくてはいけない。特にとった動画を選別するまでの重たい腰がなかなか上がらないのです。
それでも動画を面白いと感じてしまう自分がいます。難しい分、できた時の感動とか達成感はブログ記事より上。
そういう感動や達成感をもう一つ上へと昇華させるためのガジェットが「ジンバル」というものだと思います。ジンバルを使うとやはり動画は一つ上に、上がる。今回はFeiyu Techの一眼用ジンバルα2000を一ヶ月程度利用してみたので、感想や注意点などを含めてレビューしていきたいと思います。
一眼用ジンバル Feiyu Tech α2000のおさらい
α2000の簡単な情報については前回の記事「【レビュー】FEIYU TECHの一眼用ジンバル!α2000を開封だぜ」でも書きましたが、簡単におさらいをしておきましょう。
Feiyu Tech α2000は一眼も載せられる電動のジンバル。対荷重は450g~2.0kgとなっていますので、Canonのプロ用一眼レフとゴツすぎるレンズの組み合わせなど以外であれば載せらると思います。はっきり言って2kg以上は手が限界を迎えるので、それ以上はジンバルの出番ではないです。。
僕のサブカメラであるRX100m3も載せることができたので、ざっくりとほとんどのカメラに対応していると思ってもらって良いと思います。
持ち手は画像のような両手持ちと、片手持ちも付属。ボタン3つで操作もかなり簡単。これだけあれば今後は手ブレしない動画がいつでも撮れると思うとそれはもう感動ものですよ・・・
ジンバル自体の重さは1.1kg程度あるので、片手持ちだと長時間は厳しいかもしれません。そのための両手持ちがついているのも嬉しいですね!
Feiyu Tech α2000を使ってみた感想
早速ですが、1ヶ月使ってみた感想をご紹介しましょう!
当たり前ですが、手ブレなしの動画が撮れる
まずは作例を。
こちらはdrip経由でセブン&アイ様から依頼をいただいたイメージムービーです。
ほぼ全てのカットでα2000を利用しています。初めのカットでフリッカーががっつりとはいってしまったのですが、これはこれで味が出ているような感じがして好きです。笑
こちらは韓国に行った時の動画。ほとんどのカットでジンバルを利用しています。
2日間ジンバルを持ちっぱなしで歩いていたので、そりゃあもう大変でしたよ。。。でもこのクオリティを手にいれるためには仕方ない労力。けれど、出来上がった時は30分ぶっ通しでリピートしてしまうくらい、この動画は達成感がありました。笑
みていただければわかるように、どちらの動画もほとんど手ブレはないですね。この時のカメラ機材はα7R2Ⅱと18-105mmF4の電子ズーム搭載レンズを使っています。
動画を撮影している時はレンズを交換している暇がほとんどないので、18~105mm(35mm換算で27~157.5mm)というかなりの広域をカバーしているレンズはめちゃくちゃ重宝しますね。
撮影している時に感じたことでいうと「望遠側でめちゃくちゃ助かる」ということ。当然のことですが、広角よりも望遠側の方が手ブレしやすい。
望遠側に寄せた状態でもほとんど手ブレなしで撮影できるのは本当に感動ものです。
操作性は良い
操作は難しそうな印象でしたが、実際に動かしてみると全然難しくない。
操作ボタンなどが右手側に集中しているので、ボタン類は片手持ちでも両手持ちでも操作感の変化なしに利用ができます。(片手持ちの時に左手で操作する方は別かもですが・・・)
ボタンの押した回数によって色々操作はできるのですが僕自身は
- ジョイスティックで方向転換
- 電源ボタン3回押しで180度回転
- トリガー2回押しで定位置に戻る
の3つの操作の繰り返ししかほとんど利用しません。1~2回操作すればおそらく説明書もほとんどいらないレベルかと思います。
片手持ちではやはり重い
片手持ちはね、重いです。。笑
韓国の旅行には片手の持ち手しか持っていきませんでした。旅行の場合は撮影にだけ集中するわけにもいかず、片手でしか操作しないだろうとタカをくくった僕がバカでした。
おかげで右手はもれなく筋肉痛。長時間持つのであればやはり両手の持ち手がないと辛いです。
余談ですが、ジンバルはちゃんとホテルなどに荷物を置ける状態じゃないと持って行くには少しきついかもしれません。片手持ちの時に何がきつかったって、使ってない時も持ってないといけないところ。
どこかに引っ掛けることもできないし、気軽に分解することもできないし・・・ジンバルとともに旅行に行くならそういう覚悟を決めてください、ね。
両手の持ち手のメリット
α2000の真価はやはり両手の持ち手を使う時に発揮されると思います。片手は確かに気軽ですが、両手持ちの方が何かと便利な点があるのは事実。
感じる重さは段違い
まず、感じる重さは段違いです。多分半分以下という感じ。その分、片手で持つときには重いな、と感じてはしまいますが。。
片手持ちの場合は1時間程度持っていると手がかなり疲れてきますが、両手で持つと2~3時間はぶっ続けでもいけると思います。
ずっと両手がふさがってしまうのはちょっと大変ですが、この「重さ」というのは撮影ではとりわけ重要で、安定感を決める一つの要素でもあります。
ローアングル・ハイアングルが安定する
先ほどの重さと同じ原理ですが、ローアングル・ハイアングルの安定感は段違いです。
ハイアングルはまだしも、片手でローアングルを撮影しようとすると手がプルプル。いくらジンバルを使っているとはいえ、片手だと手ブレにも限界がありますね。
三脚的な使い方ができる
片手持ちの時でも一応自立するようにはなっているのですが、ちょっと安定感に不安がある。風で煽られて倒れたりするのでは・・・という懸念があってとてもじゃないけど自立させて放置する気にはなりません。
両手持ちだとその部分の懸念は完全払拭。安定感抜群です。
後ほどご紹介しますが、α2000ではアプリと連携などをしなくてもタイムラプス撮影が可能。しかも少しずつ角度を変えながら撮影ができます。
どこかに安定させながらタイムラプスを撮影するのであれば両手持ちがベストでしょうね!
スマートフォンとの連携について
α2000はスマートフォンのアプリ「FEIYU ON」と連携ができます。
このアプリでできることについては動画で紹介しているので、そちらを見ていただいた方が早いかもしれません。
・・・とはいったものの、僕もまだまだアプリ自体については使いこなせていないのが現状です。
FEIYU ONでできること
- ジンバルのファームアップデート
- 各モーターの調整
- 遠隔で操作(ジョイスティックと同じようなイメージ)
- タイムラプスの設定(?)
とこんな感じであるのですが、タイムラプスの設定はどこからやるのかちゃんと見れていません。そんなところあったかなぁ・・・
各モーターの調整などはアプリから。ディスプレイがないと実際にどのくらいモーターが強いのかとかわからないですもんね。モーターの強さを調整すると動きの速度などにも影響するので、はじめに自分の好きなように調整するのがいいと思います。
実際に僕はアプリはあまり使っていません。遠隔で操作をするという場面にあまり遭遇しないんですよね。
各モーターの調整やファームアップデートなどはもちろんアプリから操作しますが、基本的な撮影で使う場面はちょっと限定されそうです。
Sonyの一眼と接続する端子つき。
このひょろひょろっと出ている線、わかりますか?この線でジンバル本体とカメラをつないでいます。
本体への端子はMicro USB。これを繋ぐとジンバルの方からボタンを押すことで一眼本体のシャッターを切ることができます。もちろんタイムラプスもこのせんが必要。
Sonyのカメラでの接続は確認済み。なのでα7ユーザーもα6000台ユーザーもこのジンバルがあればタイムラプスが撮影可能。しかも少しずつ回転させながら撮影することができます。
CanonのEOSシリーズなどに対応しているのかどうかはまだ確認が取れていません。EOS用のシャッターケーブルは別途発売という噂がありますが、そちらも確認できていないです。。
まだまだ可能性のあるジンバル
ジンバルというと安定性。その安定性は十分というレベルです。正直これ以上は求めすぎかな。
しかし、少しずつ回転させながらのタイムラプス。ジンバルから押せるシャッター。ファームアップデート機能があるのですから、ここからもう一段何か機能追加がされるのではないかとワクワクは止まりません・・・!
既存の機能で十分ながら、「うわっ、こんな機能使えるようになったのかい!!」という驚きの進化も期待してしまう。
今の状態でもまだまだ使いこなせていないと感じるα2000。もっともっとこいつを使いこなして、あっという映像を撮ってみたいものです。