僕は牡蠣が好きです。いや、大好きです。
大きな生牡蠣をちゅるっとイった時の一口目にほのかに香る磯の香り。ひと噛みしたくらいから感じる強烈なコク。レモンやネギなどの薬味を添えていただくのもこれまた最高。
中学生くらいまでは磯の香りが苦手だったような記憶があるのですが、年をとるとそれがたまらなくなるんですよね。
いつか牡蠣だけでお腹いっぱいにしたい。
常々そう思っていたところ、偶然にも先日友人たちと広島に行く機会に恵まれ、牡蠣の名産地である宮島まで足を運んで食べてきました。
宮島にある焼き牡蠣発祥の地「焼がきのはやし」
今回牡蠣を食べにお伺いしたのがこちらの「焼がきのはやし」というお店。なんと焼きがき発祥のお店なんだとか。
もともと旅行雑誌を見て目星をつけていたのがこの「焼がきのはやし」と「牡蠣屋」の2店舗。しかしながら、4月は牡蠣の旬ではないため、牡蠣屋では生牡蠣をいただけないとのこと。
対して焼がきのはやしでは通年で生ガキをいただけるとのことで、こちらのお店で牡蠣をいただくことに。やっぱり牡蠣は生でも食べたいからね。
待つこと20分
外では職人の方は黙々と牡蠣を焼いています。たまーに「バチッ」と大きな音を立てて牡蠣の殻が弾け飛んでいますが、驚くそぶりもない。淡々と、黙々と美味しい牡蠣の出来上がりのみを目指して焼いています。
焼がきのはやしは人気店で、昼時はいつも並んでいるとのこと。1時間くらいは待つ覚悟でいたのですが、季節的に旬じゃないこともあり、ゴールデンウィークに入ってすぐの12時半でも20分程度の待ち時間で入ることができました。
まずは生牡蠣から
店舗の名前は「焼がきのはやし」でありますが、やっぱり生牡蠣も外せない。ということで生牡蠣も焼き牡蠣もどちらも注文したのですが、先に来たのが生牡蠣。
見てくださいこのプリップリ感。
この輝きを見るためだけに朝起きて、電車に揺られ、フェリーに揺られて宮島にやって来ました。これが求めていた至高そのもの。
価格は4つで1,400円。一つあたり300円と少しでこの大きさの、この新鮮な牡蠣を食べられるのは東京では考えられないクオリティ。しかもお皿は宮島仕様。
早速酢ポン酢と薬味をつけていただきます。
これが求めていた牡蠣であることは言うまでもない。口に入れた瞬間に広がる磯の香り。酢ポン酢と薬味が臭みを取り除き、海の旨味のスイートスポットのみをうまく抽出しています。
ひと噛み、ふた噛みほどした後に口にブワッと広がる牡蠣のクリーミーな旨味もたまらない。これは、いくつでもいけてしまう。
生焼き牡蠣も、たらふくいただく
生牡蠣で天に昇っている間に、焼き牡蠣も運ばれて来ました。
こちらも4つで1,400円。そうメニューには書いてあったのですが、今が旬の時期ではないからか、5つの牡蠣が見えます。
なんならそのうちの一つには2つの身が入っている。つまり一つあたり200円とちょっと。圧倒的に安い。
しかも焼き牡蠣がこれまたうまい。びっくりするほどうまい。
東京で食べる焼き牡蠣は小ぶりで、焼きすぎて少しカサカサしている。故に全ての焼き牡蠣は生牡蠣より数段味が劣るイメージだったのですが、ここの焼き牡蠣はジューシーなのです。みずみずしいのです!
生牡蠣よりもしっかりとした食感。クセも生牡蠣ほどはないのですが、クリーミーさはそのまま。薬味などはつけず、ダイレクトにいただくのがこの焼き牡蠣の本来の味が発揮されると思います。
正直言って驚き。生にも引けを取らない、いや、下手をすると生よりもポンポンいけてしまう焼き牡蠣はここが初めてかもしれない。
「もうしばらく牡蠣はいい!」ってほど食べられる
食べた。人生の中で最も牡蠣を食べたのはこの瞬間だと確信できるくらいに食べました。
お会計は8,000円とちょっと。東京でたらふく食べようとすると1万円は超えてくるだろうことは容易に想像できるので、むしろ美味しい牡蠣を安く食べることができたという満足感の方が高い。
地方には東京では絶対に味わうことのできない驚きが必ずある。そういうものに出会うたびに、旅がさらに面白くなる。これだからやめられないんですよね。
店名 | 焼がきの はやし |
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住所 | 広島県廿日市市宮島町505-1 |
電話番号 | 0829-44-0335 |
営業時間 | 10:30~17:00(L.O.16:30) |
定休日 | 水曜日 |
食べログ | 焼がきのはやし – 食べログ |
けーすけ(@saradaregend)から一言。