このブログを見てくれている人は知っているとは思いますが、僕は写真が好き。撮影しにいくのも好きだし、帰ってきてLightroomとかで編集するのも好きです。
撮った写真は自宅のPCに取り込んで色を編集してSNSやブログにアップしているのですが、前々から若干気になっていることがありました。
iPhoneで見る色とディスプレイで見る色が違うんですよね。。数年前まではMacBookとiPhoneしか使ってこなかったので、この色の差に気が付いていませんでした。
イメージでいうとこんな感じ(若干大げさ目かもしれません)。せっかくPCで色を作り込んでも、iPhoneに移動すると若干好みの色から外れてしまっていたのです。
この問題ゆえにディスプレイを新調しようと思っていたところ、アメリカ発の老舗ディスプレイブランド ビューソニック様からお声がけいただき、「正確な色を表現できるディスプレイ」をご提供いただけることとなりました。
ビューソニックの4Kカラーマネジメントディスプレイ『VP2785-4K』
今回ご提供いただいたディスプレイがカラーマネジメントディスプレイ『VP2785-4K』です。27インチとデスクには収まりの良いサイズの4Kディスプレイ。
カラーマネジメントという「正しい色を表現する機能」がついており、映像制作・イラストレーターなどのデザイン専門家の方々が使うことを想定して作られたモデルとなっています。
4Kのカラーマネジメントディスプレイというと数十万するのも少なくないので怖気づいていたのですが、この『VP2785-4K』は10万円を切ってきます。多分、4K27インチのカラーマネジメントディスプレイの中では最安値レベルではないでしょうか…!
僕自身初めてのカラーマネジメントディスプレイではありますが、見た目も機能も現状かなり満足しています。今まで手を出せていなかった…!という方にはぜひこの機会に一度触ってみて欲しいディスプレイです。
ここからはディスプレイの外観や機能を紹介するとともに、実際にディスプレイを使った感想なども含めて余すことなく紹介していきたいと思います!
ベゼルも狭く、スマートなディスプレイ
まずは外観から。
ディスプレイはベゼル(端の黒い部分)が狭く、全体的にスマートな印象を受けます。液晶は発色が良く視野角が広いIPS方式を採用していて、テカリのないアンチグレアのディスプレイとなっています。
裏面下部には豊富なポート類が。
- DisplayPort
- Mini DisplayPort
- HDMI
- USB Type-C
などのポートが装備されており、それぞれの端子でディスプレイを接続することができます。
MacBookもケーブル一本で繋ぐことができるのは非常に嬉しいですね。
自由な角度調節に、縦位置も面白い
ハード面でも感動したポイントがありまして。
まず感動したのが、この角度調整機能。無段階で上下・左右に角度を調整できます。
もちろん位置も上下可能。高級ディスプレイとしてはこういう角度調整機能は当然ついているのかもしれませんが、今までもっていたディスプレイにはない滑らかさに感動しちゃいました。
さらに面白いのが
この縦位置。サイトなどを表示する時には横位置で見るよりも縦位置で見る方がサイズ感などがわかりやすいので、コーディングなどをする時にはかなり便利に感じます。
ちなみに縦位置にした時には自動でディスプレイの表示方向が切り替わってくれる仕様。縦位置で作業したい時にするっと移行できるのがまたニクい部分ですね…!
カラーは用途別に設定できる
さて、ここからがこのディスプレイの肝心な部分。冒頭でも話したとおり『VP2785-4K』は単なるディスプレイではなく「カラーマネジメントディスプレイ」なのです。
すんごくおおざっぱに言うと、正確な色を表現できるディスプレイということ。
今までは何気なく普通のディスプレイを買っていたので、iPhoneとディスプレイとでこのような色の差がありました(冒頭の画像と同じです)。改めてみるとかなり違う。
これがカラーマネジメントディスプレイでなら、この色の差をなくすために、自分で好きなような色に調整することができるのです。設定方法も非常に簡単。
ディスプレイ右下のボタンを軽く押し、カラー調整メニューに行くと様々なプリセットが。たとえばiPhoneのプリセットを選択すれば、実際のiPhoneと同じような色味にできます。
もちろん、ここにあるプリセット以外にも自分自身で好きなように色味を調整することができるので、自分のもっているデバイスの色に合わせて設定するのも良さそうです。
他にも「Viewモード」のところからは様々な色味のプリセットを選択可能。例えば「フォトグラファー」の項目では
- レトロ
- 写真
- 風景
- 人物
- モノクロ
などのプリセットが用意されていて、写真を様々それぞれの雰囲気で楽しむことができます。
ハードウェアキャリブレーション対応
ディスプレイって日々使っていると色温度が高くなったりと、だんだんと色が変化してしまうのだそう。それを元に戻すのが「キャリブレーション」という作業です。
このディスプレイはハードウェアキャリブレーションに対応しているので、測定器を使って試しにやってみたいと思います。今回使った測定器は『i1 DISPLAY PRO』というもの。
これを使って付属ソフトの指示通りにポチポチと押していくとキャリブレーションが始まります。
途中、色調整の指示などがありますので、各色の強さなどを指示通りに修正していきます。
そのままポチポチと指示通りにクリックしていけば5~10分程度でキャリブレーションが完了します。
キャリブレーションは200時間を目安に行うことが良いといわれていますので、一日8時間程度利用するとして25日に一回、まぁざっくりと一カ月に一回程度キャリブレーションを行うようにすれば色を正常に保てるとのことです。
入門に最適なカラーマネジメントディスプレイ
今回ご紹介したほかにも
- HDR10対応
- ブルーライトカット機能付き
- 人感センサー利用可能
などなど、さまざまな機能を持ったこの『VP2785-4K』というディスプレイ。他社製のカラーマネジメントディスプレイは試したことがないので比較はできないのですが、少なくとも僕の色味の問題はこのディスプレイで解決できました。
最初にも言いましたが、これだけ機能を持って10万円いかない価格が本当に優しい。これから本格的にデザイン関係の仕事をするという方の入門にはぜひおすすめしたいディスプレイです。