本日も”Webledge“をご覧いただきありがとうございます。管理人のけーすけ(@saradaregend)です。
「IoT」という言葉をよく聞くようになったのはここ1~2年のことだと思う。「スマホでいろんなものを動かせる」くらいの認識ではかなり広まっているのではないでしょうか。
それが今年、Google Homeを初めとしてAmazon EchoやLINE Clovaと、スマートフォンだけではなく「声」でモノを動かせるようになりました。
欲しいという気持ちは喉元まで迫ってはきていたものの、必要不可欠ではないというのと、使いこなせる自信がなかったのでAIスピーカーの購入は見送っていました。
それも今日までの話。
ちょうど先ほど「drip」経由で”あるお部屋”にお邪魔してきました。そこにはGoogle Homeで支配された、驚くほど便利で驚くほどおしゃれな空間がありました。
ただのマンションの一室をIoTに改造した「スマートホーム」
今回お伺いしたのは「ただのマンションの一室」。
ポイントはもともと改造されていたのではなく、普通の家を後からご自分でスマートホーム化したというところ。さぞ大変な苦労が・・・と思ったのですが聞いてみると意外と動作は単純。なんならちょっとした機材を帰りがけに家電量販店で買えば実現できそうな感じらしい。
エレベーターでその部屋の前まで行くと、「ウィーン」という音とともにそのロマンへの扉が開きます。
扉を開けると、そこには確かにロマンがある
うん、純粋におしゃれな部屋。
壁掛けのギターや
DJ機材。なにやらデカいモニターやテレビまで、ガジェット好きは「カッコイイ」という言葉なしにはこのメカメカしい部屋を眺めることはできないでしょうね。
一見モデルルームのように見えるこの部屋、実はintelligent HOMEというスマートホーム事業を展開するイッツ・コミュニケーションズの社員さんの本当のご自宅なんだとか。
想像の一歩先をいく機能を持った部屋
この家では電気やテレビをつけるのに手はいりません。必要なのは「声」のみ。
それをかなえたのがこちらのGoogle Homeでございます。たぶん日本で一番有名なAIスピーカーですよね。こいつを専用のアプリなどを通して電気やテレビにつなげるわけです。
OK Google,電気をつけて
まずは電気。「OK Google,電気をつけて」というと部屋の電気がつきます。これだけでも十分すごいよね。「うわっ便利」という言葉が思いがけず口をついて出てしまう。
でも仕組みは意外と簡単。
声に反応してスイッチを押してくれるという非常に単純かつアナログな動作。ポイントは特別な電球やライトを使っているわけではないというところ。電気を遠隔操作で消すにはHueなどのスマートライトみたいなものじゃないとダメだと思ってました。。
これが例えば、「スポットライトつけて」というとスポットライト側のスイッチだけが動くように仕組んでいるのみ。
実はこの「押すだけ」というスイッチがめちゃくちゃ重要な役割を果たしていて、後ほどご紹介しますが工夫次第では本当に色々できるみたい。まるでピタゴラスイッチのようにアイデア次第です、本当。
OK Google,テレビをつけて
テレビももちろん声で操作できます。
テレビ操作はこちらのiRemoconというものが活躍。
iRemoconというデバイスは、対応する電気やエアコンなど、赤外線で操作できる家電をWiFiを利用してスマートフォンから動かすデバイスです。
僕も自宅に導入しました。ただ、こいつだけだといちいちアプリを立ち上げるのが面倒。ということでこのiRemoconとGoogle Homeを接続して声だけでテレビを操作するわけです。
ちなみに直接つなげるアプリはないので、Google Home→Intelligent Homeのゲートウェイ→iRemoconという風につなぐ必要はあります。
「OK Google,ザッピング」というと自動でチャンネルがぐるぐる回るように設定しているみたい。朝、支度をしながら声だけで見たいテレビをチェックすることができます。
面白いテレビチャンネルがあったら「OK Google,日テレ」みたいな指示でチャンネルが日テレに固定されます。
アプリ連携で外出先からも操作可能
Intelligent Homeの良いところは「声だけじゃなくても操作できる」というところ。この手のデバイスでよくあるのが、声で操作できる代わりに他のデバイスなどでの操作はできません的なやつ。
大丈夫、アプリからもできますよ。
帰りがけにお風呂を貯める
このめちゃ寒い季節、「帰ったらすぐお風呂に入りたい・・・」「部屋がもうあったまっててほしい・・・」とか思うことありませんか? こんな願いも、いかにも当然のように叶えてきます。
しかもこれ設定も簡単。
「お風呂を貯めるボタン」(すみません奥のボタンですがボケちゃいました)のところにスマートボタンを置くだけ。専用の両面テープでくっついてるらしいです。
こうしておけばアプリを通じて外から家電を操作できるそう。
外出先で宅配便を受け取れる
僕が一番感動したのがこれ。Amazonなどのいわゆるネット通販などが発達した今の時代、荷物をいつでも自宅で受け取れるとは限りませんよね。宅配ボックスも埋まってしまうことも多い。
ということで外出先からスマート家電を使って荷物を受け取ります。
家の鍵はスマートロックだからまぁ大丈夫でしょう。外から操作可能。問題はオートロックです。
ここをすごくアナログだけど面白い方法で回避していました!
これ!!!!!!!
まず、受話器自体を上げておいて、本来受話器のある部分とロック解除の部分に先ほどのスマートスイッチを置くだけ。
宅配業者さんが来たら外出先に連絡をくれるようにしておけば、その場で「インターホンを鳴らしてくださいー!」と言って画像の1 → 2の順番でスイッチを操作すればオートロックが開いちゃうわけですね・・・!!!
これ本当に感動しました。
玄関のところにはIP Cameraが設置してあるので、
配達時の映像をスマートフォンに送ることも可能。変なことをしていれば一発でバレるので、セキュリティ上もめちゃくちゃ安心です・・・!
そのほかも設定次第でできること、たくさん
そのほかに感動したのがセンサーでの操作。
玄関と
枕元の2箇所にモーションセンサーが設置してありました。
こいつらは手をかざすと電気が消えるように設定されていました。いやぁ、すごいという言葉しか出ない。
家に出る時に何度リビングの電気の消し忘れに気づいて部屋に戻ることがあったか。もちろん声でGoogle Homeに呼びかけても消せますが、その手間でさえも省いてしまいます。
もはや未来は手の届くところにあった
他にもたくさん紹介できる部分はあったのですが、説明が仕切れない。これ以上紹介しても「ひやぁぁぁ・・・」という言葉が生まれてしまうだけなのであえて避けました。
それでも有り余るくらいの多機能さ。まだまだ未来はあるなぁと感じるとともに、これくらいの機能であればもう手の届くところにあったんだなぁ、と実感します。
実際、intelligent HOMEさんのスターターキットがすでに僕の手元にあるわけですが、これと先ほどご紹介したスマートスイッチがあればここで紹介したことはほぼ全てできる。スマホと15分程度の設定時間があれば。
スマートホーム自体、こんなに近くにあるものなのに、僕は遠い未来だとばかり思っていました。足りないのは技術ではなく、体験と始める時の一歩。
非常に有意義な時間でした。
けーすけ(@saradaregend)から一言。