ことりのさえずりが聞こえると晴れた気分になるし、不協和音が聞こえると気分が悪くなる。
動画制作を本格的に始めて早半年、映像と同じくらい音にパワーがあることを実感しました。ゆえに最近は、動画撮影する時の音録りにも力を入れています。
僕の動画撮影用のメインカメラはSONYのミラーレス一眼 α7IIIで正直画質に関しては全く持って問題ないスペックを持っているのですが、録音性能は若干物足りなさを感じます。
今度もずっとYouTube等で動画を投稿していくことを考えると、マイクが絶対的に必要に思いました。
動画撮影で使うマイクにはたくさん種類がある
一眼カメラで使うマイクにもたくさん種類があります。アーティストが使っているようなマイクからテレビで使うようなでっかいもの、卓上に置けるようなものまで数えきれないほどの種類があります。
それぞれ値段も違えば音のクリアさも違うし、音の録れ方も違う。本来ならば撮影する場面に応じてこのようなマイクたちを使い分けるべきなのでしょう。
しかしながら、それぞれを使い分ける時間的余裕もなければ金銭的な余裕もない。できれば万能なやつが一つ欲しい。
そうなると、このようにカメラの上につけるカメラが比較的安価で使いやすいのです。自宅だけじゃなくて旅行先でも気軽に使えるし。
α7IIIに合わせて使うベストなマイク RODE Video Micro
一眼カメラに直接設置できるマイクとして僕が選んだのがRODEのVideoMicroというモデル。実はこのマイク、購入するのは人生二度目。
以前使っていたものが壊れたので別のマイクにしようか迷っていたのですが、他のモデルを見れば見るほどこのVideoMicroが光って見えてしまい、結局リピートしてしまいました。
良いところをサクッと紹介すると
- 比較的安い
- 音質はかなりクリア(ノイズも少ない)
- 電池が不要
- コンパクトで使いやすい
などなど。カメラに直接つけるマイクとしてはかなり良い感じ。
もちろん上を見ればもっと音質の良いものもあるのですが、どんどん価格が高くなったり使いにくくなってしまったり。ともすればこのマイクがちょうど良いバランスなのではと思い、結局これを使い続けています。
RODE VideoMicro レビュー
RODE VideoMicroはオーディオ用マイクの大手メーカーRODEが出している小型の入門用カメラマイクです。
カメラに直接接続して使うマイクとしては他のカメラと比較してもかなりコンパクトな一本。
付属品は
- マイク本体
- ウィンドジャマー(マイクに直接ついています)
- ショックマウント
- ケーブル
の4つ。
実際に使う時にはそれぞれのパーツを組み立てて、カメラのホットシューにつけて使います。
ちなみにショックマウントというはこの部分。このパーツがあることによってカメラからの振動がマイクに伝わりにくくなり、振動によるノイズも抑えることができます。
カメラに設置してみるとこんな感じ。カメラ本体のコンパクトさもあって、ちょうど良いサイズ感です。かわいい。
RODEのVideoMicroはカメラから直接電源を供給する「プラグインパワー」という機能が付いており、別で電池を用意する必要がありません。
カメラ本体の電池消費は多少早くなってしまいますが、マイクの電池残量を気にせず撮影できるのは非常に便利ですね。
RODE VideoMicroと内蔵マイクを比較してみました。
さて、きになるのはその音質。音質に関しては口で伝えるよりもまずは実際に聞いていただいた方が早いと思いますので、動画を撮ってみました。
下の動画の5:18あたりから音質比較をしています。
…どうでしょうか?
正直いうと、内蔵マイクでも相当クリアに録れているように感じます。が、やっぱりVideoMicroの方がしっかりと音に奥行きを感じます。一つ一つの音がしっかりかたまりとなって聞こえてくるような感じ。
室内の静かな環境でしか録音しないなら内蔵マイクでもまだいいかもしれませんが、少しでも周りに雑音があるとそれも拾ってしまうのが弱点。
VideoMicroなら正面の音だけをしっかりとクリアに拾ってくれます。広いたい音をはっきりと聞こえるように拾うには十分なマイクに感じます。
人気のカメラ用マイクとの比較
今回僕が購入したVideoMicroはYouTuber界でも定番のマイクなのですが、他にもいくつか定番のマイクがあります。
- RODE VideoMic Pro+
- RODE VideoMic Go
- オーディオテクニカ AT9945CM
など。もちろんこれらも全部検討はしましたが、結果的に今のマイクをリピートする形となっています。
様々なマイクを抑えてなぜ今回のマイクにしたのか、一つ一つ理由をご紹介したいと思います。
RODE VideoMic Pro+との比較
まずはRODE VideoMic Pro+から。一眼用マイクの中では比較的高価なアイテムではありますが、こちらも非常に人気があります。カメラ用のマイクとしてはハイエンドって感じでしょうか。
音質が良いのはもちろん、ハイパスフィルター機能やベルコントロールの機能などもついていて、下位モデルとはしっかりと差別化できているように思います。
正直これが一番気になってはいたのですが、3万円近い価格ということで慎重に音質の比較動画をみていたのです。
この動画。VideoMicroと比較すると若干こもったように聞こえるんですよね。このへんは好き嫌いかもしれませんが、4倍以上の価格するほどの音質かと言われるとどうかな…と思ってしまいました。
オーディオテクニカ AT9945CM
続いてはこちらのマイク。オーディオテクニカのAT9945CMという、こちらも定番のものです。
音質はVideoMicroに非常に似ている印象。だけどAT9945CMの方が若干高音よりかなぁと感じました。
コンパクトでローカットスイッチが付いていたりとかなり良さそうなのですが、あまり変わらない音質で倍くらいの値段することを考えるとVideoMicroの方が優秀だと感じます。
正直ローカットフィルターって一度使ったことあるのですが、あまり違いを感じないんですよね…特別な場面では高価を発揮するのかもしれませんが。
RODE VideoMic GOとの比較
最後はRODEのVideoMic GOというモデル。
こちらはVideoMicroよりも若干低音よりで聴きやすい良いマイクに感じていたのですが、どうやらα7シリーズと相性が悪いようなのです。
実際に使ってみると「キーン」というハウリングのようなノイズが。Panasonicなどの他社製カメラとならば相性は悪くないとのことなので良いかもしれませんが、SONY製カメラを使っている人にはおすすめできません。
マイクで動画のクオリティに差をつける
別にカメラ自体の内蔵マイクもそこまで悪いものではないと思います。なんなら外部マイクをつけるよりも、一見ノイズは少なくクリアに聞こえるかもしれません。
でも実際に動画として完成させた時、マイクがあるとないとでは大きな差はを感じるはず。BGMに埋もれない音を確保するためにはやはりマイクは必要なのです。
それに、マイクが付いていた方が「動画をとるぞ!」って気になるかもしれない。時には形から入るのだって大事だと、僕は思っています。これから動画を作っていくという方はぜひ一つ、使ってみてください。