少し前にカメラになくてはならないものを新調しました。撮った写真を保存するためのメモリーカード、つまりSDカードを。
カメラ始めたての頃にはSDカードなんてなんでもいいのではと思っていましたが、実は全然違うんですよね。高いものには高いものなりの理由がそこにはある。
これまではその安さと使いやすさからTranscend U3のSDカードを使っていたのですが、連写の時の書き込み時間が気になるということもあったので、悩んだあげくちょっぴり背伸びして高級なSDカードを購入することに。
SDカードを決める過程で「SDカードはこれがベスト!」というものが固まってきたので、自分なりのSDカードのおすすめとその選び方についてご紹介したいと思います。
SDカードの速度規格は複数ある
おすすめのSDカードについて紹介する前に、SDカードの規格について触れておきたいと思います。
主に見るべきポイントが3つほど。
- スピードクラス
- UHSスピードクラス
- UHS規格
などがあります。(わかりにくい!)
もちろん、それぞれの規格で最高のスペックのものを買えばいいって発想もあるのですが、それだとかなり値段があがってしまうのです。
結論から先に言っちゃうと、おすすめは
- スピードクラス → Class 10
- UHSスピードクラス → U3
- UHS規格 → UHS-I(お金に余裕があればUHS-II)
という組み合わせ。それぞれの項目についてもう少し詳しくご紹介していきます。
スピードクラスはClass 10が基本
スピードクラスというのは、SDカードの表面に印字されているこの数字のこと。「C」という文字の中に1~10の数字が書かれているはずです。
この数字が大きければ大きいほど高速で転送できるようになります。
もちろん高速になるほど(数字が10に近くほど)値段も上がりますが、現在はClass 10がもはや基本となっているので、Class 10でも手が出ないほどの価格ではないはず。
この数値が小さいと動画の書き込みができないこともあるので、迷った際にはClass 10を選ぶのがおすすめです。
高画質動画はUHSスピードクラス3のものを
UHSスピードクラスは、SDカードの表面の「U」の中に印字されている数字のこと。Uの中には1か3のどちらかの数字が書かれているはずで、それぞれ1は一秒あたり10MB、3は一秒あたり30MBの速度を最低保証するという意味があります。
SONYのミラーレス一眼などではUHSスピードクラスが3でないと高画質動画撮影ができないなどの制約も。実際に僕は一回間違ってU1のものを買ってしまって買いかえました…
値段も大きくは変わらないので、動画撮影をされる方はU3がおすすめですね。
UHS規格は予算があるならUHS-IIを
最後の規格がUHS規格というもの。SDカードの表面に印字されているローマ数字がこのUHS規格となっています。
この数字は3種類あり、それぞれ転送速度の最大値が異なります。
- UHS-I:104MB/秒
- UHS-II:312MB/秒
- UHS-III:624MB/秒
このような形。実際のところSDカードの規格として普及しているのはUHS-Iで、UHS-IIに関してはまだまだ対応するカメラ自体も少ない状況です。(UHS-IIIにいたってはまだ一般ユーザー向けには作られていないはず。)
できればUHS-IIを持っておきたいところではありますが、この2つでは値段が結構違うんですよね。UHS-IIのSDカードは1万円を超えてきます。
UHS-Iだから動画の書き込みができないくらい低速かと聞かれればそんなことはありませんので、必要に迫られなければ安いほうでいいかもしれません。
ただ、 UHS-IIに対応できるカメラを持っていて、相応のSDカードを使うならかなりの転送速度高速化を見込めるので、その辺りは財布と相談ですね…!
ーー
まとめると、先ほどもご紹介した通り
- スピードクラス → Class 10
- UHSスピードクラス → U3
- UHS規格 → UHS-I(お金に余裕があればUHS-II)
が個人的には最もおすすめの組み合わせです。
一眼カメラにおすすめのSDカード二つ
ある程度規格についてわかったところで、僕の中でのSDカードのおすすめについてご紹介したいと思います。
王道のTranscend U3 SDカード
まずは僕が以前から使っているTranscendのSDカード。金色が特徴的なSDカードです。
このSDカードについては以前もレビューしています。
僕の持っているのは64GBのモデル。64GBで3,000円台とかなり安いのですが、今までエラーなどは起きたことがありません。
普通に使う分には書き込み速度も十分確保されていて、4K動画の撮影も問題なし。とりあえず一枚持っておきたいという時は僕はこれをおすすめしています。
ちなみに僕は予備を含めて3枚持っています。
UHS-II規格対応 SanDiskのSDカード
上で紹介したTranscendのSDカードが結構良かったのでずっとそれで満足していたのですが、最近連写をすることが多くなって保存の速度が気になり始めました。もう少しスピードが欲しくなってしまった。。
幸い、僕がメインで使っているSONY α7IIIでは、UHS-IIに対応したスロットが搭載されているのでUHS-IIのものを購入することに。
買ったのはこちらのSanDiskのSDカード。UHS-II規格の高速SDカードとしては最も有名なSDカードなのではないかと思います。
値段は1万円を超えてくるのでTranscendのSDカードの倍くらいしてしまうのですが、その分転送速度も高速でかなり使いやすくなっています。
おすすめSDカード2つの速度比較
実際にもともと使っていたSDカードと今回買ったSanDiskのSDカードを比較してみます。
この辺りは動画で見ていただいた方がわかりやすいかも。下の動画の3:00あたりからの部分。
30枚ほど連写してみたのですが、書き込み速度はパッと見てわかるくらいに違う。UHS-IのSDカードだと30枚書き込むのに30秒くらいかかるのに対して、UHS-IIのSDカードでは10秒くらい。
約3倍のスピードが出るような結果になりました。
自分にベストなSDカード選びを
子供の頃はSDカードというと1GBあたり1万円くらいするものも多かった気がしますが、ここ数年で一気に値段が下がりました。
そこそこ性能の良い64GBのSDカードで3,000円台。本当に手に入れやすい価格まで落ちてきてくれました。
規格も多く選択肢もかなり増えてきたのはありがたい反面、どれを選べばいいかわからなくなりがちですが、今回の記事がどこか参考になれば嬉しく思います。
↓UHS-IIのSDカードを買ったときの比較動画も作ったので、こちらもぜひ見ていってください~!