今回ご紹介するのはSigma(シグマ)の17-50mm f2.8というレンズ。正確には「17-50mm F2.8 EX DC OS HSM」という名前のレンズです。
普段はCanonのEOS Kissにつけて、散歩も仕事もこれ一本でいけてしまいます。17-50mmというと、APS-Cレンズにつければ25.5~75mm。まさに標準域をカバーしているレンズと言えます。
これを買うまでは、17-50mmのほぼ同じスペックとなるTamronのレンズを使っていました。
こちらが壊れてしまい、ズームリングが空回りしてしまうようになっららめ新しく購入。
こんなにスペックは良いのに3万円台。これならなんとか買える。
今回はこのレンズをしっかりとレビューしていきたいと思います。
SIGMA(シグマ) 17-50mm f2.8 EX DC OS HSM を購入レビュー!
早速SIGMA(シグマ) 17-50mm f2.8 EX DC OS HSM をレビューしていきたいと思います。
外箱から開封!
ちょうど手に届いた時に写真を撮影しておきましたので、まずは開封からお見せしたいと思います。
まずは箱から。ほぼ正立方体のような黒い箱で送られてきます。この時点でそこそこの重量感を感じています。
正面から見ると「17-50mm F2.8 EX DC OS」と記載されています。なぜか書いていませんが、HSMも搭載されています。
SIGMA(シグマ)においてこれらの用語はしっかりと意味があって、
- EX:F値の変化がないレンズのこと。(今回はズーム全域でF2.8です。)
- DC:ASP-Cサイズのカメラの為に設計されたレンズということ。
- OS:手振れ補正機能付き。
- HSM:AFのスピードと静粛性を実現
などのような意味があります。これだけ見るとかなりスペックの高いレンズだと感じますね。
さて、ケースをあけて説明書・保証書を取り出すと…
レンズ(正しくはレンズケース)が姿を現します。ケース付きなのは知りませんでした…!
ケース自体にはしっかりと緩衝材が入っていて、箱の中にみっちりと詰まっている感じがします。揺れないという安心感もありますね…!
SIGMA 17-50mm F2.8の外観をレビュー
さて、ケースに厳重に入っていたレンズを取り出してみましょう!
中身はさらに透明な袋に包まれていました。まだレンズの端の部分しか見えていませんが、そこはかとない高級感を感じます。
レンズフードやキャップなどももちろんついています。
ということで早速取り出してみると…
こんな感じ!
APS-Cのレンズにしては結構重めの565g。ずっしりと”詰まっている”感じがします。
レンズのサイドにはAF-MF切り替えのスイッチや、手ブレ補正のON-OFFスイッチなどが搭載されています。レンズ側でこの辺がいじれるのは嬉しいですね。
また、ズームリングのロックスイッチもついています。が、ほぼ使ったことはないですね…
SIGMA(シグマ) 17-50mm f2.8 EX DC OS HSM のすごいところ
早速開封したSIGMA(シグマ) 17-50mm f2.8 EX DC OS HSMですが、早速いくつか撮影してみました。
そこですごいと感じたところについてご紹介したいと思います。
十分なズーム率にも関わらず全域F2.8
やはり全域F2.8は強い。早速撮影してみよう。
やばー。震えます。
近くによってとっても、引きでとってもカリっとした画質で撮影出来ます。この辺はさすがSIGMA(シグマ)のレンズというところでしょうか。
F2.8ということで、キットレンズなどでは満足できないボケ感もしっかりと感じることができます。ボケを求めて、ついつい望遠端で撮影してしまう…
広角レンズや標準レンズって結構ゆがみが大きかったり、F値が2.8まで下がらなかったりと不便な部分も多いのですが、このレンズであればそのような不便はなさそうです。
標準ズームのF2.8通しレンズって、やっぱり便利ですね。
広角側でもゆがみは許容範囲
こんな風な写真も面白い。広角気味で撮影すると若干端がゆがんでいるような感じはありますが、このくらいなら許容範囲ではないでしょうか。
同じスペックのレンズでタムロンのレンズがありますが、そちらのレンズだと歪みも気になる気がします。
SIGMA(シグマ) 17-50mm f2.8 EX DC OS HSM のイマイチなところ
ほぼ満足できているこのレンズですが、若干気になるかも…というところもあったので、その点も紹介したいと思います。
APS-Cのレンズとしてはちょっと重い
フルサイズのレンズならわかるのですが、やっぱりAPS-Cのレンズとしては若干重め。重さ565gなので、本体より重いなんてこともざらにあります。
せっかく軽いAPS-Cのカメラが若干重くなるのは少し痛い。良い画が撮影できるので、その部分は我慢かもなぁと思っています。
この重さでSIGMA(シグマ)の公式では”携帯性に優れる”とうたっているので、そのほかのレンズはどれだけ重いんだ…!と思ってしまいますね…
動画撮影の際はフォーカス音が気になるかも
後ほど同じスペックのTAMRONレンズと比較するのですが、TAMRONのレンズと比較するとかなりオートフォーカスは静か。ですが全く気にならないかと言われれば嘘になります。
どうしても動画の時などは「シー」という音が、若干ですが入ります。
写真撮影の際は音なんて気にならないかもしれませんが、動画で使う時にはマニュアルフォーカスで使うなどの工夫が必要ですね。
SIMGA 17-50mm F2.8と同じスペックのTAMRONレンズとを比較
ところで、同じようなスペックだったらTAMRON 17-50mm F2.8のレンズもあるんですよね。冒頭でも言った通り、僕はすでに壊してしまったのですが、実際に使ってみてわかる違いについてご紹介したいと思います。
オートフォーカスはSIGMAの方が静かで速い
AFの性能は大きく違いを感じます。SIGMAのレンズの方が圧倒的に速くて静かです。
TAMRONのレンズでは
「ジーッ・・ジージージッ・・ピッ」
みたいな感じで結構遅めのフォーカス。何よりじーっという音がうるさい。
結婚式とかでスピーチしている人を撮ろうと思ったのですが、そういう静かな場面では結構目立ってしまうレベル。
それに対してSIGMAのレンズは
「シ-シッ、ピッ」
とフォーカスが素早く合ってくれます。フォーカス音はTamronの1/3くらいです!フォーカスの速度は2倍くらいかなぁ。
色の出方はSIGMAの方が綺麗
ずっとTAMRONを使っていたときは、若干黄色味がかって見えてしまうのが気になっていました。
雑ですがためしに撮影してみると
黄色味がかっていますね。それがSIGMAだと
こちらがSIGMAです。これ全くの無加工。そしてどちらも一眼レフ本体の設定は同じ。
SIGMAの方が色味がきれいですよね?もちろん設定で相性とかはあるのかもしれませんが、それにしても違いすぎる。
白を白として表現できるSIGMAの方が使いやすいんじゃないかと思います。
フォーカスリングが調節しやすい。
多分カメラを持っている人であればレンズを何本も持っていることでしょう。僕もCanonのマクロレンズ含め、たくさんのレンズを持っています。
Canonのマクロ系ではたまらないこのレンズ。100mだしf2.8までいけるし焦点距離も自由自在なのでもう最高。
と、いろんなレンズを持っているわけですが、レンズというのは基本的にはフォーカスリングの回す方向が決まっていて、どのレンズも同じような使い心地になるように、迷わないようになっているのです。
でも、TAMRONは逆何ですよね。そこが慣れない。
SIGMAのこのレンズはCanonの純正のレンズとおなじ方向に回るようになっているので使い心地は最高です。
SIMGA 17-50mm F2.8の作例をご紹介
先ほども室内の作例はご紹介しましたが、実際に外で撮影してみたSIMGA 17-50mm F2.8の作例をご紹介します。
まずはこちら。
彼女に時計をつけてもらいました・・!これがまたねぇ、しっかりとボケ感があって撮影してて気持ちが良いです。。
Sigma 17-50mm F2.8レンズの価格は3万円。この画角でF2.8通しだと驚くべき安さだと思うのですが、安いレンズ特有の黄色っぽい感じもありません。解像感も十分に感じました。
F値が開放だとピント部の解像感が落ちてしまうレンズが多いのですが、このレンズはかなり解像感を保てている印象ですね。もちろん4~5.6あたりが一番解像感の良い画になるのかもしれませんが、これでも十分。
周辺露光落ちも少なく、使いやすいです。
SIMGA 17-50mm F2.8を買ってみて感じた変化
どんな場面でも明るく撮影できる!
画角は17-50mm。APS-C専用なので35mmフルサイズ換算で25.5mm~75mmですよね。ギリギリゆがまない程度の広角からそこそこのズームまでいける標準ズームレンズ。
何よりやはりF2.8通しというのが明るくて良いですね!F4とかだとちょっと足りない場面で底力を出してくれます。
こちらの画像も結構暗めのカフェなのですが、しっかりとした明るさで撮影ができています。APS-C専用なので、機種にはよりますが、現行の機種であればISOは1600程度まで上げてもぜんぜん常用でいけそうです。
日中も夜もしっかりと明るく、かつボケ感のある写真を撮影できるので、僕は絞り優先でF2.8固定にして撮影することが多いです。
これひとつで持ち歩くことが多くなった
正直、このレンズひとつあればほとんどの場面で撮影ができますね。それが風景だったとしても人撮りだったとしても、ブツ撮りだったとしても。
最短焦点距離も28mmとなっており、十分に被写体に寄ることができます。
たとえば背景をがっつりとボカすポートレートを撮影するとか、手のしわまで見えるくらいマクロで寄るなどの用途でない限りはこの一本ですんでしまうので、ほとんど毎日これ一本を持ち歩くようになります。
MC-11でも使用可能
現在、僕はSonyのミラーレスをメインで利用するようになってきました。そうすると昔Canonで利用していたレンズがすべてお蔵入り・・・となるかと思っていたのですが、このマウントアダプターMC-11を利用すると使えることがわかりました!
このようにレンズと本体の間にかませて利用ができます。
実際にはこのSigma 17-50mm F2.8というレンズはMC-11非対応レンズとなっているのですが、実際にα7RⅡで利用した際にはオートフォーカスも普通に使えました!!
ただ、α6000以前のEマウントミラーレスカメラでは像面位相差AFを搭載していないので、ピントは合うのですが、普段使いに利用できるほど早くはないです。。
僕も試してみましたが、少しやっぱり遅いな・・・と感じましたので、ここぞ!というときにのみ利用する形となりそうです。
SIMGA 17-50mm F2.8を買うならフィルターもセットで
フィルター径は77mmです。大口径レンズなのでフィルターも少し値段は張りますが、レンズの保護のことを考えるなら買っておくべきですね。
僕がいつもおすすめするのはこちらのKenkoのproシリーズ。薄いし信頼性はあるし何より取り外しやすい。特にフィルターは透明度などが重要なので信頼のできるメーカーで購入しておくのがおすすめです。
また、僕はこのレンズで風景を撮影することも多いので、色を鮮やかにするC-PLフィルターを購入しています。露光は一段下がってしまいますが、曇り空などで活躍の幅が大きく広がるのでかなり重宝しています。。
どうしてもちょっと価格が・・・という方はAmazon Basicのものを購入するのもいいかもしれません。ちょっと厚くて取り外しづらいし、何よりダサいような気がするのですが、実際に利用はできるのでこちらでの妥協もアリですね。
解放から解像度高く、使いやすいレンズ
もともとTAMRONを持っていたんですけど、結局使ってみるとSIGMAの方が全然上かもしれませんね。今まで苦労したところでいうと、重さくらい?
うーん、でも一眼レフを持つのであればある程度の重さは覚悟しておかないとですからね。
軽いものといえば最近α7が欲しい。いわゆるミラーレスというやつ。(→2017年8月、購入しました。)
正直SIGMAのこのレンズをもっていたら十分かも。ってくらい満足するレンズでした。もちろんニコンとかにも利用できるように別のマウントのものが出ているので、ぜひ買ってみてください・・・!