新しいGoProが発表されましたね。GoPro HERO8 Black。
アクションカムといえばGoProというイメージが世間に浸透しつつある中で、2018年に発表されたOsmo Actionがその牙城を崩し始め、それにさらに対抗する形で発表したのが今回の「HERO8」であります。
確かにすごい進化。
HERO7から比較するとハード面でもソフト面でも大きなアップデートが加えられました。
…なんですけども、今回は買わなくてもいいかなと。(あくまで僕は、ですが)
せっかくのアップデートなのになんで?ってところをちょっぴりご紹介したいとおもいます。
↓今回の内容は動画でも紹介しているので、ぜひチェックしてみてください!
大幅にアップデートが加わったGoPro HERO8
さて今回のGoPro HERO8、冒頭でもお話した通り結構アップデートが加わりました。
ざっくりとHERO7とのスペック比較をすると下記のような感じ。
商品名 | GoPro HERO8 | GoPro HERO7 |
---|---|---|
有効画素数 | 1200万画素 | |
動画機能 | 4K(3840×2160) 60/30/24fps、2.7K・1440p 60/30/24fps、フルHD(1920×1080) 60/30/24fps | |
最大ビットレート | 100Mb/s(4K/2.7K) | 78Mb/s(4K) |
手ブレ補正 | HyperSmooth 2.0(全ての解像度とフレームレートに対応) | HyperSmooth(一部の解像度とフレームレートに対応) |
Wi-Fi・Bluetooth | ○ | |
バッテリー容量 | 1220mAh | |
重量 | 126g | 116g、フレーム込み:142g |
表にするとあんまり変わらないように見えるのですが、よく見ると基本スペックが上がっています。画質は良くなってるし、手振れ補正も上がってる。
と言ったものの、今回のアップデートはこんなスペック表でわかる部分ではなくて、注目すべきは追加された機能なのです。
HyperSmooth 2.0で手ブレ補正が向上
手ブレ補正機能のアップデートは一番の注目ポイントです。
HERO7の時のHyperSmoothよりもさらに手ブレ補正が強化された上に、どの解像度とフレームレートでも使えるようになりました。
4K60Pとかでも手ブレ補正が使えるってのは結構嬉しいところ。逆に使えなかったのが不便だっただけなんですけどね。
この手ブレ補正確かにすごくてですね、全然ブレない。HERO7でも全然ブレないと思ってたんですけど、より安定するようになってます。
スノーボードとか、スポーツの際にも手振れなく撮影ができそうですね。
マウントがビルドイン
今まで本体にはマウントがなく、フレームをつけて三脚などに固定するしかなかった旧モデルたちですが、ついに本体にマウントがつきました。
今までわざわざフレームを取らないと充電ができなかったのですが、その面倒がなくなるという、こちらもなかなか良いアップデート。
収納できるタイプになっているので便利な反面、若干耐久性が気になりますがそこはGoPro、十分な耐久性も兼ね備えていると信じています。
TimeWarp 2.0が追加
特殊な撮影方法としてTimeWarp 2.0が追加されました。
GoProならではの滑らかなタイムラプスに加え、任意のポイントでスピードを変えたりできます。タイムラプスがいきなりスローになったような映像といえばわかりやすいでしょうか。
速度を変えたいときにはリアルタイムでディスプレイをタップする必要があるとのことですが、うまくやれば結構面白い映像が撮れそう。
別売のモジュラーが面白い
今回のGoProで一番目を引くのは多分このモジュラーですよね。別売のモジュラーによってGoProをカスタマイズすることが今回からできるようになりました。
例えばディスプレイをつけたり、ライトをつけたりとか。
結局撮影している時もできれば自分がどう写っているか見れるようにディスプレイが欲しいと思っていたところ。
カスタマイズ性のアップデートは嬉しい人も多いはず。
音質がアップ
あとは音質のアップデート。
今までのGoProは前面にマイクがなかったのですが、HERO8からは前面にマイクがつきました。より自撮りの時の音声がクリアになります。
モジュラーを使えば別途マイクなどを使ってさらなる音質向上を見込めるのうれしい。より本格的な撮影に使えるカメラとなってきましたね…!
GoPro HERO8を買わない理由
…と、まぁここまでは結構いいことばかりをご紹介してきました。かなり大きなアップデートもあったし、今から新しく小型のカメラを買うならGoPro HERO8は間違いなく良い選択でもあると思います。
ですが、ちょっとばかし、いや結構気になる点があります。
大雑把にいうと今までの欠点とかはあまり改善されてないんですよね。
バッテリー容量が変わらない
まずはバッテリー。容量が変わらないのは正直しんどいところです。
GoProって2時間くらい使えば切れてしまうんですよね。こまめに電源を落としても1日は全然持たない。
iPhoneなんかはどんどんバッテリーの持ちが良くなっているのに、GoProとかは全く変わらないのはなぜなんでしょうね…
動作はまだまだ重め(らしい)
これは僕自身で試したわけではないので聞いた情報になってしまうのですが、動作はまだまだ重いらしい。
確かにHERO7から大きく改善はしているしフリーズもしなくなったということなのですが、結局のところ若干もたつくのは変わっていないのだとか。
GoProの動作のもっさり感は以前からかなり気になっていたところ。DJI Osmo Actionの動作がかなり良い分、GoProのこの動作はいただけません。
結構しんどい。
追加機能はすごいけど、マストではない
今回のHERO8のアップデート、かなりすごい。HyperSmooth 2.0もモジュラーもかなり面白いと思います。
が、必要不可欠と言われるとそうじゃないかなと。
正直HERO7の時点でかなり手ブレ補正が優秀で、もっと手ブレ補正を強化して欲しいと思った瞬間は一度もありません。
モジュラーに関しては面白いけども、邪魔になってしまいそう。外部で自撮りディスプレイがつけられるとは言ったものの、邪魔でつけなくなってしまう未来が見えます…
その点、Osmo Actionは本体に自撮りが内蔵されているし、やはりこっちの方が小さくて扱いやすいのはいうまでもないんじゃないでしょうか。
GoPro HERO8はいいカメラだけれども
良いカメラですよ、GoPro HERO8は。
画質も良くなってるし、十分以上の機能が追加された画期的なアクションカムだと思います。
しかしながら、今小型カメラを持っている人からすると買い換えるほど必要不可欠な機能はないんじゃないか、というのが僕の意見です。
小型のアクションカムなんだから、小型のままストレスなく使いたい。そういう僕のニーズとは少し方向性の違うプロダクトに感じています。
↓今回の内容は動画でも紹介しているので、ぜひチェックしてみてください!